...僕は生れつき相当のオセッカイ屋で...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...本船の間に相当の距離を置いたんだろう」「そうかなあ...
海野十三 「地球発狂事件」
...あれだけの傷が癒(い)えるのには相当の日数がいります...
江戸川乱歩 「影男」
...中元にはまたそれぞれ相当の手当を出します...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...質素でこそあれ普通民家としては相当の広さを持っているように思われる...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...相当の時間を費したようでもあるし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それは相当の牽強付会となりはしないか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そしてこのやり方でシェストーフは通用性を相当の程度に拡大されたのだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...幾枚でもお描き下さい」相当の絵師と見定めてから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その日その日に相当のものを持って帰って親方に提供しないことの代りには...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当の研究を積んでいたには相違ないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当のものでございますぜ」と言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうすればこのメッセージの以前に、既に相当の研究、少なくも充分な検討が為され、遂に熱式を採用したものと解すべきである...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...相当の論拠(ろんきょ)があって公然文部省所定の課目に服せぬものはここに引き合に出す限りではない...
夏目漱石 「作物の批評」
...かかる立場から出来上った作物にはそれ相当の長所があると同時に短所もまた多く含まれている...
夏目漱石 「写生文」
...人は相当の時期が来ればその通りになるべき運命を持っているのだから...
夏目漱石 「模倣と独立」
...土地でも相当の漁師だった...
林不忘 「あの顔」
...先ず相当の冬らしさの中で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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