...男子の再婚或は三婚四婚は何の問題にもならぬが婦人の相当の人達の再婚は直ぐと問題になる...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...相当の有識階級に於ては...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...「団々珍聞」等二三の重なる雑誌でさえが其執筆者又は寄書家に相当の報酬を支払うだけの経済的余裕は無かったので...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...相当のものであった...
海野十三 「地球発狂事件」
...そうして女が社会上に相当の地位をもっておったのである...
大隈重信 「女子教育の目的」
...発句が下手にかかわらずなお相当の尊敬を払うにたると思う...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...却って之と相当の程度に牴触せざるを得ない「道徳」の強調に帰していることが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...若山丸の船頭からお君のためといって相当の手当を貰っているくせに...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ相当の時間を待たなければならないことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その日その日に相当のものを持って帰って親方に提供しないことの代りには...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしどの位が相当のところだか判明(はっきり)した目安の出て来(き)ようはずはなかった...
夏目漱石 「道草」
...強請(ゆす)っても訴人しても相当の金になったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だまって坐っていても電話でまいにち相当の申込があるようすだった...
久生十蘭 「金狼」
...相当の師匠を選ばなければならぬと今更後悔でもないが...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...……すべてそれ相当の由緒書がある...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...相当の勢力を張った...
山本笑月 「明治世相百話」
...それでも相当の教育や責任を持った人々の言葉と受け取れるのが多かった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...それ相当のことを...
吉川英治 「三国志」
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