...今日でもなお民族性が会戦指揮方針のみならず軍事の万般にわたり相当の影響を与えつつある事を見るのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...何時でも私は自分で創作するときの気持や何かに思ひ合はせては他人のものを読んだり批評したりする時にはどんな小さなつまらないものに対しても相当の敬意を払ふことは忘れません...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...適当の間隔を保って一(ひ)イ二(ふ)ウ三(み)イ……相当の数...
海野十三 「地獄街道」
...相当の報酬を出して下されば...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...国民に相当の訓練を与えなければ...
大隈重信 「選挙人に与う」
...一時は相当の声望信用あって世上に持囃(もてはや)された連中でもいつとはなく社会と遠ざかり...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...而(しか)も相当の素封家と云うので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...相当の金額を立替えて貰っているのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...手術料などで相当の収入(みいり)がありそうに見えても...
徳田秋声 「縮図」
...相当の婦人なら知らないふりをすべきであるような...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...先生もまた相当の手段方法を講じなければならないはずですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当の諒解を得た後でなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当の型が現われなければならない道理です...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当の吹き降りになつた...
林芙美子 「浮雲」
...教授は相当の年配で...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...相当の暮らしをしていなさるんだぞ...
正岡容 「寄席」
...それも年長者に対し元勲に対し相当の敬礼を尽すの意ならば至当の事なれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...昔の舞踊の残骸という評が相当の勢力を持っているのも無理はない...
夢野久作 「能とは何か」
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