...他人眼(よそめ)から見て相当の精進(しょうじん)と思われるべき私の生活が幾百日か続いた後...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...相当の金をもっているようにいっていたが...
海野十三 「火薬船」
...もし夫人が相当の金を出したとしたら...
海野十三 「赤外線男」
...また相当の敵があるに相違ない...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...おれのところへ来れば一人前にして見せるといふ相当の自信をもつたのも...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...相当の就職口があって毎日忙しくて暇がないという返答である...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...また相当の使い道もあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当の条理を立てて詫びていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当の振舞があるにはあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...中には相当の士分が...
中里介山 「大菩薩峠」
...また相当の使命を托すると見なければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当の注意を与えてやりたい親切もないではなかった...
夏目漱石 「明暗」
...相当の運動をなさんと希図(きと)したりしが...
福田英子 「妾の半生涯」
...「輿論」というと相当の重みをもって通るのに...
宮本百合子 「公のことと私のこと」
...相当の学力がなければ編入させぬ由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...中にも平民が馬へ乗れるとあって借馬は一時相当の流行...
山本笑月 「明治世相百話」
...もちろんこの商売を公認させるには相当の骨を折っている...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...死後相当の時間を経過した屍体の特徴として...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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