...随分といろいろいいものが相当に出来そうに思います...
上村松園 「好きな髷のことなど」
...「青鞜」に関係してゐた頃所謂(いはゆる)新らしい女の一人として一部の人達の間に相当に顔を知られ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...相当に評判がわるい男にちがいないのだから...
太宰治 「花燭」
...記者諸君というものは相当に人を食った質問をするものとみえて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...佐助は鯛のあら煮(に)の身をむしること蟹蝦(かにえび)等の殻(から)を剥(は)ぐことが上手(じょうず)になり鮎(あゆ)などは姿を崩(くず)さずに尾の所から骨を綺麗(きれい)に抜(ぬ)き取った〕頭髪(とうはつ)もまた非常に多量で真綿のごとく柔くふわふわしていた手は華車(きゃしゃ)で掌がよく撓(しな)い絃を扱うせいか指先に力があり平手で頬を撲(う)たれると相当に痛かった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...それ相当に仕合わせが授かっているものさ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...財産や婦人を求める眼色も相当に多いと聞く...
豊島与志雄 「画舫」
...金は相当にもうかった...
豊島与志雄 「早春」
...相当に品格もある老人で...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当に教科書にも眼を曝し...
牧野信一 「明るく・暗く」
...あるいは時々山に登りあるいは相当に体を劇動させても爾後何の異条もなく今日に及んでいます...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...私の煩悶(はんもん)していることも相当にお伝えしてもらっているはずなのだが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...医術も世渡りも相当に拙かったらしく...
柳田国男 「故郷七十年」
...湾内としては相当に荒れているらしく...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...ジイドを舐めヴァレリイを舐め相当に行われているにもかかわらず...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...まだ相当に色濃く矢代には映っていた...
横光利一 「旅愁」
...相当に広く流布して...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...これだけの三尊を安置した寺は相当に立派な寺といわなくてはならないが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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