...それぞれの意義に相当な立場をきめてかからないと...
芥川龍之介 「永久に不愉快な二重生活」
...二三の相当な会社の重役なども勤めていますし...
江戸川乱歩 「黒手組」
...のっそりと起き上った丸万に、「五館の天下だなんて呑気そうなことを言ってたが、相当なもんじゃねえか」「四郎さんこそ、相当なもんだ...
高見順 「いやな感じ」
...ペテルブルグで相当な人間と言われる人なら誰一人知ってはいまいと思われるこんな吹けば飛ぶような町の...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...それはこの土地におけるいっさいの相当な人間の自然律である...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...なお相当な賑かさで...
豊島与志雄 「立札」
...ところでさっきごらんのとおり家内へは相当な服装(なり)をさしといたから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こいつも相当なもので...
中谷宇吉郎 「異魚」
...相当なお仕事でなくちゃ...
林芙美子 「晩菊」
...相当な降雨がありました...
久生十蘭 「一の倉沢」
...六時に、昨日の服部哲雄が、こっちへ来り、暖香園から皆で来いとの招き、如何にも田舎々々した座敷で、これ亦相当なる料理、相当なる芸妓、僕ビールを飲み、日本酒を飲み、少々酔ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分の忍耐のなかに運命に対する相当ながんばりを持っていること...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...確かに相当な技術がいると思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...相当な時の経過がこの中間にはあったものと考えられる...
柳田国男 「海上の道」
...それでも相当な量を見積ることができた...
山本周五郎 「おばな沢」
...「――あいつ相当なものかもしれない」又四郎は川波を眺めながら呟いた...
山本周五郎 「百足ちがい」
...相当な激戦はあったけれど...
吉川英治 「新書太閤記」
...相当な会堂をそこに建設した...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??