...それが苦楽相半ばして一つの塊りとなって...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...毀誉(きよ)相半ばせり...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...私には夫を嫌悪(けんお)する気持と愛する気持とが相半ばしていたのであったが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...当時褒貶相半ばしたが...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...悲喜相半ばすと云ったような感があります...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...人鬼相半ばするの老若男女が犂(すき)を揮い...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...一種の冷笑は不平と相半ばして面積広き未亡人の顔をおおいぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その評判は好悪相半ばしているようだが...
戸坂潤 「私の見た大学」
...概ね緑樹と相半ばす...
長塚節 「草津行」
...褒貶(ほうへん)相半ばするという言葉も...
野村胡堂 「楽聖物語」
...怒りと当惑と相半ばしたような表情を浮かべながら...
久生十蘭 「魔都」
...大胆率直な内容と稍唐突奇矯な表現とを以て一世を驚倒させ毀誉相半ばしたものであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...利害得失相半ばするものはあるべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...俗語相半ばせし俳句も...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ほとんど居眠りと退屈とを相半ばする腐(くさ)れた時間を送っていた...
室生犀星 「みずうみ」
...しかし顧みると茶の湯ほど功罪相半ばしているものはなく...
柳宗悦 「四十年の回想」
...広高下と書いたのとが相半ばしている...
柳田國男 「地名の研究」
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