...約言すれば国と国とが相争うのは本来の常態であって...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...その間で互いに相争うていたのであるが...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...二匹相争うごときことは決してない...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...確定と偶然との相争うヒットの遊戯が何ゆえに人間の心をこれほどまでに強く引きつけるかという理由をおぼろげながら感得することができるような気がした...
寺田寅彦 「野球時代」
...相争う一介の兵士と一介の学生とが投ずる影は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...御当家二分して相争う折は...
直木三十五 「南国太平記」
...今――哲丸が立てば、わしの亡き後、必ず、哲丸を守る者と、それに反対する者とが、相争うであろう...
直木三十五 「南国太平記」
...そうはさせじと死力を出して相争うこと前の如くであるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...見ようによっては人間と相争うかの如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...父娘相争う不思議な情景をじっと見詰めて居ります...
野村胡堂 「悪人の娘」
...両雄相争う青柳又八郎は...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...およそ古今世界に親子不和といい兄弟姉妹相争うというが如き不祥の沙汰(さた)少なからずして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...群雄の割拠して相争うたとき...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...本当に相争うに足るだけの相手がある時でなければみだりに論議したり抗議したりなされぬよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同じ力をもって相争う場合には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...串刺は『古語拾遺』にも「ひそかにその田に往きて串を刺して相争うなり」と見え...
柳田國男 「地名の研究」
...領分の境ができて相争うのであろう...
柳田国男 「雪国の春」
...どうしたら勝てるかと相争う敵(かたき)同士だ...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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