...どっちかというと半之丞のような柔弱な人物を好いてはいなかった...
海野十三 「くろがね天狗」
...婦人部屋(ハーレム)の女たちやシナ帝国の柔弱な国人のために発明され...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...しかし小金吾は人から柔弱な...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...柔弱な骨抜きの恣(ほしいまま)な恵み深い生きやすい道徳――快楽の契約にすぎず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柔弱な思想などを好んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柔弱な憂鬱(ゆううつ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柔弱なるものの享受できないところの健全と弾力と興奮性のもつ特権であるという...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...ながく皇室を柔弱なものにしたので...
蜷川新 「天皇」
...永く帝室を柔弱ならしめたれば...
蜷川新 「天皇」
...これ東京人士の婦女子に似て柔弱なる所以(ゆえん)なり...
正岡子規 「病牀六尺」
...その柔弱な愚劣な半悪党の姿に具体化されている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...だから柔弱な点で天下第一のヘリオガバルスまでが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その柔弱な用意から察すると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...遊惰柔弱な人々にふさわしい悠長な楽な死に方をさせず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...柔弱なわたしの一子を...
吉川英治 「三国志」
...日ごろは柔弱なと...
吉川英治 「私本太平記」
...小胆者や心から柔弱なものはいなかった筈であるが――さすがに信長の前に置かれてこういわれると...
吉川英治 「新書太閤記」
...一見して思わせる程度の柔弱な扮装(いでたち)なのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索