...彼は直覚的烱眼に於ては乃父に劣る事遠く...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...科学的内容がまだ直覚的な混沌の内に横たわっている場合が世界観の段階に相応する...
戸坂潤 「科学論」
...ただそのイデオロギーがまだ極めて直覚的で無意識であるだけだ...
戸坂潤 「科学論」
...世界観(世界の直覚的反映)という同一の系列の二つのステーションに他ならない...
戸坂潤 「科学論」
...段々の連絡と一種の連続とが論理的にか直覚的にか与えられねばならぬのであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――単に直覚的な連続だけで読ませる文章は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...甚だ直覚的なアッピールを有っているものだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...真面目にどういう必然的な連絡を理論的に又直覚的につけられるのかは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...私は殆んど直覚的に悟った...
豊島与志雄 「好意」
...古今(ここん)の傑作ですよ」女の批判は直覚的である...
夏目漱石 「野分」
...彼のユニイクな直覚的の詩想や哲学と適応して居り...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...左う云つた時の百合子の眼差に僕はこれは冗談ぢやないぞ! といふ直覚的の閃きを感じてぎくりと胸を打たれた...
牧野信一 「女優」
...直覚的な自分の推測と合致した記述に出逢うと...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...直覚的に見る目だと思った...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...直覚的に神霊の存在を信じて...
森鴎外 「かのように」
...此物は直覚的な模糊たる感覚でありながら...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...他のもののいうことは、直覚的に、少し割引きして話を聞いているところも、文学者にはそうじやない...
横光利一 「旅愁」
...直覚的(ちょっかくてき)にはね返った...
吉川英治 「神州天馬侠」
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