...直覚的に外部から受くるところのあらゆる感覚を総合統一するところの神経がなければ...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...直覚的にナオミを怪しいと睨んでいたので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...私は直覚的に女の家がその奥に潜んで居ることを知った...
谷崎潤一郎 「秘密」
...彼は横井小楠の如く直覚的の活眼を有せず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...みな直覚的宗教心を顕彰(けんしょう)するものにあらざるはなし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...情緒は直覚的な形式の下に或る条件での論理的な核心を宿している...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...丁度評価の直覚的な発端又は断面が趣味判断であり印象や感じであるように...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その意味に於て一種の直覚的な具象性にまで高めて出来上った処の...
戸坂潤 「思想としての文学」
...併しこの諸概念に直覚的な形態を与える段になると...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...私は殆んど直覚的に悟った...
豊島与志雄 「好意」
...直覚的にお銀様の眼に映った時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...直覚的に人世を観破するものあり...
夏目漱石 「人生」
...直覚的認識主義の極致である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...直覚的にそう思われた...
宮本百合子 「くちなし」
...殆んど直覚的に感じ出すと...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...私は直覚的に待伏せを食っていることを知った...
室生犀星 「幼年時代」
...直覚的に神霊の存在を信じて...
森鴎外 「かのように」
...江戸ッ子の喰い物は田舎者の口や眼にもわかる位安っぽくなっている――「熊公八公の滅亡」という感じが直覚的に頭に浮かんだのはこの時であった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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