...直接的な加害者は当り屋の婆さんということになる...
梅崎春生 「狂い凧」
...一定の直接的な意識の結合を持たざるを得ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...直接的なモラールを要求しているのである...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...直接的なる交はりと共同とに入り乃至留まる場合の「見る」である...
波多野精一 「時と永遠」
...感覚の直接的な印象を感じること...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そこで、一社会のイデオロギイ、そしてそれを通じて文学をさま/″\に変化させるには、自然的条件以外に、もつと直接的な、もつと短い時間に作用する条件がなければならぬといふことになる...
平林初之輔 「文学方法論」
...直接的な体現的な直観を供しない...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...私のうちに去来するもろもろの心は自己の堂奥(どうおう)に祀(まつ)られたるものの直接的な認識を私に喚(よ)び起させるために生成し...
三木清 「人生論ノート」
...現實的なるものはただ直接的なるもののみであり...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...直接的なる活動である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...一、なほ直接的な、精神が自然性の中に沈める状態...
三木清 「歴史哲學」
...却って直接的な云い方だと矢代は思って云ったのだったが...
横光利一 「旅愁」
...直接的な影響をもつ...
吉川英治 「新書太閤記」
...もっと直接的な通信(通信といって変ならば...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...時には残忍とか狡猾とか盗心とかいうものに対してまでも滋養を与えなくてはならないかも知れません(しかしこれらは性慾などと同じく直接的な人間の欲望で...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
...精神の直接的な表現を目ざす様式がいかに直観の喜びや合理的な造形を慕い求めるに至ったか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...構造の必然性に従うというよりもむしろその線の律動によって精神の直接的な表現を目ざしているように見える...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...むしろそれは作者の生の動きの直接的な表現である...
和辻哲郎 「能面の様式」
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