...直接的な重大な鍵を提供してくれることがあるんでね」「またおじさまの経験論ですか...
海野十三 「断層顔」
...強権に対する直接的な反逆だったのだ...
高見順 「いやな感じ」
...原始的な自己愛のリビドーが有つ直接的な性的欲望と...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この包摂関係なるものは全く直接的な連関のことで...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...自然的生は實在者と實在者との直接的なる從つて外面的なる接觸乃至衝突であるゆゑ...
波多野精一 「時と永遠」
...最初はその由来する元の理性の当面の直接的な権威に比例した権威を持つ...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この論証は、思うに完全に決定的であるけれども、読者を納得させない場合を考えて、もっと綿密で、より直接的な、以下の推論を考察しよう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...社会の工業部分に対する極めて直接的な奨励であるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...靜觀的なる、受容的なる感性をもつて存在と交渉する者にとつては、直接的なる、フォイエルバッハの謂ふ「感性的確實性」(die sinnliche Gewissheit)の認識にとどまり得るかも知れないが、實踐的なる、それ自身過程的なる活動に於て存在と絶えず交渉する者にとつては、存在はそれをそれのγνεσιに於て、過程に於て、したがつて歴史に於て把捉することによつて、初めて現實的に理解され得るのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...直接的なるものとして...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...なぜなら同一性は矛盾に比しては唯單純に直接的なものの...
三木清 「歴史哲學」
...その結果は我々にとつて殆ど全く直接的な印象に等しい...
三木清 「歴史哲學」
...一、なほ直接的な、精神が自然性の中に沈める状態...
三木清 「歴史哲學」
...さらに大きな理由はもっと直接的なものであった...
三好十郎 「恐怖の季節」
...却って直接的な云い方だと矢代は思って云ったのだったが...
横光利一 「旅愁」
...労働とは直接的なものと間接的なものとであると考えなければならない(一六)このことは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...時には残忍とか狡猾とか盗心とかいうものに対してまでも滋養を与えなくてはならないかも知れません(しかしこれらは性慾などと同じく直接的な人間の欲望で...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
...構造の必然性に従うというよりもむしろその線の律動によって精神の直接的な表現を目ざしているように見える...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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