...」夫人は蒲団(ふとん)に居直り...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...どう見ても一荒(ひとあ)れ荒れねば天気は直りそうもなく思われる...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...そして皆(みんな)の停(と)めるのも聞かず、ガバと床の上に、起き直りました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...蔵原はぐっと警部の方へむき直り...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...仲直りに二人で踊れよおい...
鈴木三重吉 「千鳥」
...それを首尾よき仲直りと見た...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...路地口(ろじぐち)を曳(ひ)き出る菊の車かな菊車よろけ傾き立ち直り十一月十五日 白草居還暦祝...
高浜虚子 「六百句」
...家内と仲直りをしましてねえ」「で今どこに奥さんいらっしゃるの?」とオーレンカは尋ねた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...首尾直りの上からは目出度(めでた)いのであるが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...手前(てめえ)は何だ」櫓(ろ)を押していた方の男が起(た)ち直りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お袋と仲直りをした上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仲裁が入って仲直りの酒を飲むといったようなことばかりやっている...
久生十蘭 「新西遊記」
...あいつは何か嚊ぎつけてるんじゃないのかァ」踏絵はピクッと身体を顫わせると急に山木の方へ向き直り...
久生十蘭 「魔都」
...直線登りで一瞬もたついたが、ぱっと立ち直り、ぐんぐん脚足が伸び、終点から十二馬身の位置で先頭集団をとらえ、鼻差でゴールを駆け抜け、勝利をもぎ取った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...鼻がまだ直り切らんのでせう...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...ゆたんぽをあて背中をぬくめたらすっかりいろんなことが直りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すると相手は向き直り...
山本周五郎 「花も刀も」
...上下の甲板(かふばん)に張られし帆木綿(ほもめん)の幕取り去られ候(さふら)へば少しくむし暑さも直り...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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