...彼れは再び氣を取直して川上の方へ向き直りながら...
有島武郎 「幻想」
...行ったのさばかばかしいと内儀寝る天文をかんがみ女房夜着をとき朝がえり首尾のよいのも変なもの女房のすねたは足を縄にない足の毛を引くが女房の中直り添乳して何か亭主にかぶり振り理化学的な推理川柳を引抜いて...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...向き直りながら話しかけた...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...昔ながらの抵抗法、取引、妥協、屈服、仲直り、いままで何度も彼に甘い汁を吸わせたこれらの方法が、もう一度役にたつことが、いまにわかるさ、そう高をくくる彼だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...おれたちが仲直りしたら...
サキ Saki 妹尾韶夫訳 「第三者」
...何のそれほどご案じになることがござりましょう火膨(ひぶく)れの痕が直りましたらやがて元のお姿に戻られますと慰(なぐさ)めればこれほどの大火傷(おおやけど)に面体(めんてい)の変らぬはずがあろうかそのような気休めは聞きともないそれより顔を見ぬようにしてと意識が恢復(かいふく)するにつれて一層(いっそう)云い募(つの)り...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...首の坐へ直り候えば忽ち刀がちんぢんに折れるもの...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この二人と仲直りをさしてやってもいい...
豊島与志雄 「狸のお祭り」
...どこへ行っていた」神尾主膳はやっと起き直りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっかり直りました」と明らかに答えたが...
夏目漱石 「三四郎」
...御親類方にもちゃんと御挨拶をして家督に直りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...巻物のほうへ向き直り...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...クルリと板塀の方へ向き直り...
久生十蘭 「魔都」
...身をねぢつて茶の間の方へ向き直りながら立ち上つた...
平出修 「夜烏」
...今は仲直りしています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...三平のほうへ向き直り...
山本周五郎 「花も刀も」
...どうにも立直りえない大混乱におちてしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...ここの貧乏はいつまでも直りはしない」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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