...蔵原はぐっと警部の方へむき直り...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...頭を明瞭(はっきり)させようと床の上に起き直りながら...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...さて旦那の方へ向き直り...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...一度は帰京(かえ)って御隠居と仲直りをなさらんといけないじゃあるまいか...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...仲直りも何もありやしないが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...傷口が直り次第、退院できるようです...
外村繁 「澪標」
...それとも素姓も解らぬ奉公人のお勝が大事でしょうか」清左衛門は開き直りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...詳(くは)しく伺ひませう」平次も漸(やうや)く開き直りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...重力偏差計で鉱脈をさがし、傾斜儀(クリノメーター)や磁力計で鉱床の位置をきめ、『直り』を探り、露頭を削り、岩層を衝撃し、鉱石をくだき、(わん)掛し、樋(とい)で流し、ピペットで熱し、時計皿にかけ……、未明から夜なかまで、鉱夫のするはげしい労働から分析室の仕事までを、全部自分たちでやってのけた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...クルリと板塀の方へ向き直り...
久生十蘭 「魔都」
...つまり疲労のお蔭で仲直りが出来たといふわけなのであらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...グラスゴウ部長が相手に向き直り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...仲直りの盃を交さないうちは此方が不承知だ! と云つて...
牧野信一 「捜語」
...体の疲れもいろいろにやって見て、大分直りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それに貴殿が居直りもせずに挨拶せられるのは...
森鴎外 「栗山大膳」
...そして貴方にだけ申上げますわ」おたよは向き直り...
山本周五郎 「雨あがる」
...しかし彼は立派に立ち直りその才能を充分に生かした...
山本周五郎 「竹柏記」
...もうできちまったものは仕方がないやね」「旦那も居直りなさるんですかえ」「遠くて近きは何とやらだよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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