...直ちに取押へられて一旦湯ヶ原駐在所に引致され...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...彼等は直ちに方向を転じて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...春三郎は理想的の平和な新らしい住家を見出し得たやうに覺えて直ちに契約した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...直ちに檀那寺へ急いで寺僧に息子の告白の一切を話して助力を乞うた...
小泉八雲 田部隆次訳 「おかめのはなし」
...学問の存在は直ちには Dasein ではない...
戸坂潤 「科学方法論」
...また少しく小高(こだか)い処は直ちに峨々(がが)たる山岳の如く...
永井荷風 「日和下駄」
...直ちに相当の会釈あるべきものと信じていた小役人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...これが実行は現在の農業組織では中々容易なものではないが農村炭化となると組織の問題ではなく直ちに実行の出来る生活改善の一部なのである...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...人は直ちに理智の涵養に取掛かればよいのだし...
中原中也 「感情喪失時代」
...直ちに空の水気と合し...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...義侠(ぎけふ)に富める人なりければ直ちに承諾し...
福田英子 「母となる」
...ですから直ちにここを退去なさる必要がありました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...寧ろ自然は直ちに精神の世界へ移り行き...
三木清 「歴史哲學」
...銘々の部屋が直ちにその仕事場である...
柳宗悦 「全羅紀行」
...百万騎の加勢に値する」と玄徳は非常な信念を与えられて直ちに趙雲をまねき...
吉川英治 「三国志」
...直ちに供給されるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...一浴後直ちに床を延べて寢てしまつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...当局は直ちに町の周囲の門を閉じて犯人を検挙し...
和辻哲郎 「鎖国」
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