...母から兄の單衣の縫直しを吩咐(いひつか)つて...
石川啄木 「鳥影」
...ほんとに民さん、元気をお直しよ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...いずれゆっくり出直して来させますけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...出直して蠣殻町(かきがらちょう)にゆくことにのみ心が澄んで来た...
近松秋江 「うつり香」
...一ぺんでげんが見えにゃ二へんでも三べんでも仕直しするんじゃいいますがいな...
壺井栄 「大根の葉」
...墓地の小径(こみち)を並んで歩む折重ねてその名をきき直した...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...それによって新たにかき直してみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...漸く心を取直した芳江に送られて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...彼は眼鏡をかけ直し...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...五十ばかりの汚い布子を着た雪駄(せった)直しが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いま手許に原文がないのでその僕の譯には調べ直したら間違ひがどの位澤山あるか分らないが...
堀辰雄 「色褪せた書簡箋に」
...素人眼にいいように直してしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...死ぬつもりか」と十左が坐り直した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...吾輩の精神科学の研究は全部遣り直しだよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「吾八」の歌を探すので「祗園歌集」を読み直していると...
吉井勇 「雑魚寝」
...頭を下げて答え直した...
吉川英治 「剣の四君子」
...またたちまち残兵をかりあつめて勢いを盛り直し...
吉川英治 「私本太平記」
...数右衛門と来ては、まるで世間も、女というものも、知らないのだから』『云おうか……』と、友達共は、引導(いんどう)でも渡すように、彼を囲み直して、『だめだよ、諦めろ』と、宣告した...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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