...人生の苦しみに達観することが大切だ...
...彼は若いうちに達観した人物だ...
...まだ若いけれど、彼女はすでに達観している...
...彼は自分自身に対しても、周りの人に対しても達観している人だ...
...経験を積むことで、人は達観するようになる...
...信長は時代を達観して尊皇の大義を唱え...
石原莞爾 「最終戦争論」
...汚(きたな)いとか、綺麗(きれい)だとか増(ふ)えたとか、減ったとかいうが、それはつまり個々の事物に囚(とら)われ、単に肉眼によって見る、差別の偏見から生ずるのであって、高処に達観し、いわゆる全体的立場に立って、如実(にょじつ)に、一切を心の眼でみるならば、一切の万物は、不生にして、不滅であり、不垢(ふく)にして、不浄であり、不増にして不滅だというのであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ただその宇宙の大勢を達観し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...世の中というものをもっと達観(たっかん)して見ていたパトラッシュは...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...猥※を基礎として人生と社会を達観したるは川柳『末摘花(すえつむはな)』なり...
永井荷風 「猥褻独問答」
...達観のと渇仰(かつごう)する...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで自分だけはすこぶる達観したような面構(つらがまえ)をしているのはちょっとおかしい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...達観しない証拠には現に吾輩の肖像が眼の前にあるのに少しも悟った様子もなく今年は征露の第二年目だから大方熊の画(え)だろうなどと気の知れぬことをいってすましているのでもわかる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...つらつら目下文明の傾向を達観して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...全体を達観することが出来ない...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...達観へ到達する道は諦めしかなく...
宮本百合子 「新しい船出」
...作者の主観に足場をおいて達観すれば...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...史的達観をもち得なかったかということは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これは皆がひとしく避けることのできない運命であると達観してでもいるかのように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どんなにでも達観したようなことが云えますよ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それで達観したようなことを云った...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...生死(しょうじ)の達観のうえに出来上っている肉体なのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼らは遠くを達観することの出来ない勇猛一途の連中で...
和辻哲郎 「鎖国」
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