...それもこれも皆私達が至らないせいでしょうけれども、………余りのことに筆が走り過ぎましたが、私も一遍は云わして貰いたかったのです、気に触ったら堪忍(かんにん)して下さいさてこいさんの処置ですが、正直のところ、私達も出来れば啓坊と結婚させるのが一番よいと思っていたのですけれども、そう云う事情が分って見れば、もうそんなことは考えていません...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もつと正直に出て行きたい...
田山録弥 「閑談」
...他方に於てフランスの大革命のジャコバン党の活動に直面している...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...君江はびっくりして起直(おきなお)った...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...般若の面を小脇に抱え直し...
中里介山 「大菩薩峠」
...床に入ると直ぐ安らかな眠りに入り...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ようやく起き直って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...直径四十五センチの大皿に...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...医者達もまた直ぐ快癒する患者として彼女をいつも取り扱っているように見えた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...心変わりして座り直した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...先づ『古今集』といふ書を取りて第一枚を開くと直ちに「去年(こぞ)とやいはん今年とやいはん」といふ歌が出て来る...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...素直に肯首(うな)ずいているのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼の直観は歴史的なものにおいて自己に好ましく...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...直観的に確実なものを前提し...
三木清 「人生論ノート」
...宇佐美はおるや」「おりまする」「直江...
吉川英治 「上杉謙信」
...「十郎、兄上はどうした」幔幕(とばり)をうしろの床几(しょうぎ)に腰かけて、直義が、屯(たむろ)の佐野十郎を振向いての言...
吉川英治 「私本太平記」
...師直は急に、浜のなぎさの方を振りむいた...
吉川英治 「私本太平記」
...元高田市長で歌人でもあった故川合直次氏の研究に詳しい...
吉川英治 「随筆 新平家」
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