...気の狂つた獣類のやうに盲滅法に駆けずり廻はる自動車の行列を眺めて...
薄田泣菫 「独楽園」
...ただ盲滅法南々東へ南々東へと針路を取っていたのであったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...×『所謂盲滅法といふことですね...
田山録弥 「黒猫」
...盲滅法に棒暗記をしなければならないような課目が...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...盲滅法に天界から落ちて来るのだから...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...漕ぎ去る舟を目がけて盲滅法に丘の上から岩を投げかけた...
野上豊一郎 「エトナ」
...盲滅法に歩き廻ると...
野村胡堂 「悪人の娘」
...目標は、行手のほのかな明、何十メートル先か判りませんが、岩をくり抜いた隧道(トンネル)の四壁に衝突しながら、健一は必死と手足を働かせて、三十分ばかり――いや実はほんの三分ばかりですが、三十分も三時間も潜っているほどの苦しさを堪えて、盲滅法に前へ、前へと進みました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...此夜更けに盲滅法(めくらめつぽふ)に根岸へ飛んで行つたところでどうにもならず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...文字どおり盲滅法に走っているように思われるのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...世間は盲滅法(めくらめっぽう)に君をもっともだとしてしまうだろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...帰りに盲滅法に歩いたら明治座の横のプラタナスの大変綺麗な並木のある新しい公園へ出て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしの諸思想もまたただ大ざっぱに・盲滅法に・お見せするばかりである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決して盲滅法の怒りではなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...盲滅法(めくらめっぽう)に突進したのですからね...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...今にも散らされそうな二つの命――「ああひどい目に会った」「あんな所へ寄り集(たか)って盲滅法の飛ばッちりでも食った日にゃ...
吉川英治 「剣難女難」
...敵の逃げるのも盲滅法(めくらめっぽう)だったし...
吉川英治 「三国志」
...……今日まで盲滅法(めくらめっぽう)に生きてきたが...
吉川英治 「親鸞」
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