...盲滅法に客の頭の上でそれを揮りまわした...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それよか――」と文学者は盲滅法に隅にある一枚の絵を指(ゆびさ)した...
薄田泣菫 「茶話」
...気の狂つた獣類のやうに盲滅法に駆けずり廻はる自動車の行列を眺めて...
薄田泣菫 「独楽園」
...右に左に盲滅法彼等に打ってかかり...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ただ盲滅法南々東へ南々東へと針路を取っていたのであったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...女中達が呆れてゐる前を盲滅法に家の外へ走り出ると...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...しかしさうした盲滅法は...
田山録弥 「新しい生」
...×『所謂盲滅法といふことですね...
田山録弥 「黒猫」
...漕ぎ去る舟を目がけて盲滅法に丘の上から岩を投げかけた...
野上豊一郎 「エトナ」
...盲滅法に歩き廻ると...
野村胡堂 「悪人の娘」
...此夜更けに盲滅法(めくらめつぽふ)に根岸へ飛んで行つたところでどうにもならず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」「盲滅法にやつつけて見るか...
牧野信一 「雪景色」
...円タクを盲滅法に市外まで走らせて...
「小祝の一家」
...帰りに盲滅法に歩いたら明治座の横のプラタナスの大変綺麗な並木のある新しい公園へ出て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それから先が盲滅法(めくらめっぽう)に手ッ取り早いんで……篦棒(べらぼう)めえ日本人じゃねえか...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...盲滅法(めくらめっぽう)...
吉川英治 「江戸三国志」
...盲滅法(めくらめっぽう)にすれちがッた高麗村(こまむら)の次郎も...
吉川英治 「江戸三国志」
...敵の逃げるのも盲滅法(めくらめっぽう)だったし...
吉川英治 「三国志」
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