...趙太爺は俄(にわか)に肩身が広くなり倅が秀才に中(あた)った時にも増して目障りの者が無い...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...目障りな櫓を建てられ...
海野十三 「雷」
...壁の落書や襖のぼろ/″\に煤けたのが目障りだけれど...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...佛さんなんかそんなところへ置いては目障りでいけない...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...『目障りだから早く退かぬか』と叱りつけたら今度は寢臺の後に隱れてゐてどうしても此部屋を出て行かない……」五十七「まだ其處に看護婦が居るだらう」と文太郎は誰も居ない寢室の裾の方を顎で指した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...見馴(みな)れてしまうとそう目障りになる程の欠陥とも感じられず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...目障りだ...
豊島与志雄 「自由人」
...そんなことは目障りにならない...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...目障りにならないどころか...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...目障りになるような士卒は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――虫と名のつくものにろくなものがない」「目障りだったら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかにもこの建物が目障りで...
久生十蘭 「魔都」
...目障りで堪(たま)らぬと思っていた阿賀妻に対する考えに...
本庄陸男 「石狩川」
...「目障りじゃないか――何か用か?」と...
本庄陸男 「石狩川」
...弟や妹が自分の知らない英語ばかりこそこそ勉強してゐるのを彼れはさも目障りでならぬと云つたやうな口調で話した...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...総督がお目障りになって甚だ恐縮ですが...
三浦環 「お蝶夫人」
...高い処(ところ)からは目障りにもならない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...すぐに! 目障りだ」と...
吉川英治 「日本名婦伝」
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