...最(も)う目貫縁頭(めぬきふちがしら)などはありませんが...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...通りからいえば広小路(ひろこうじ)の区域が門跡寄りに移る際(きわ)の目貫(めぬき)な点から西に当る...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...目貫(めぬ)きの通りにドライブしながら...
田中英光 「オリンポスの果実」
...目貫の大通りが穿たれ...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...まずこの目貫(めぬき)でございますな...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすが目貫(めぬき)の両替町(りょうがえちょう)もほとんど人通りが絶えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...バスは町の目貫の通をゆっくり通り...
野上豊一郎 「エトナ」
...盛岡中学へ入学して、たった一人で、この城下町へ行った時、布団や本箱は、別に馬の背で送ってもらい、盛岡の目貫きの、肴(さかな)町の四ツ角で落ち合って、馬と一緒に、下宿の猪川塾へ行ったものである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...目貫(めぬき)は赤銅と金で牡丹(ぼたん)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本橋の目貫(めぬき)の場所で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...東京の目貫の四角で一体何が起ったというのであろう...
久生十蘭 「魔都」
...目貫(めぬき)や柄頭は...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...目貫(めぬき)は白魚(しらうお)に蛇籠(じゃかご)...
吉川英治 「江戸三国志」
...更に白茶の柄糸の中にも燦然(さんぜん)たる肉彫(にくぼり)の三つ葵が目貫(めぬき)となっている...
吉川英治 「剣難女難」
...なれなれしく竹童の帯(お)びている般若丸(はんにゃまる)の鍔(つば)や目貫(めぬき)をなでまわしながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...『万一、あの目貫が、他人手(ひとで)に渡っては、われ等父子、御恩のある方へ、生涯(しょうがい)あわせる顔もなく、又、せっかくお骨折(ほねおり)くだされている仕官の口も、失うてしまわなければなりません』『ご尤です、お察しはいたしますが』『決して、元金利子共、一文も御損はおかけいたさぬつもり...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...あの後藤彫(ぼり)の目貫は...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...その辺は町の中心でも目貫(めぬき)の場所で...
若山牧水 「村住居の秋」
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