...韈癬(べつせん)するが多し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...結局ちぢくれて疥癬(かいせん)かきになる――をあずかっている雌鶏のような...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...われわれは「七年間つづく疥癬(かいせん)」はわずらったかもしれないが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あたかも皮癬(ひぜん)のように...
高見順 「如何なる星の下に」
...或いは疥癬(かいせん)の虫など...
太宰治 「皮膚と心」
...嗄(しゃが)れ声のきたない粗野な賤(いや)しい疥癬病(かいせんや)みの生徒らの中に交って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして復員者が疥癬(かいせん)を蔓延させた...
永井隆 「長崎の鐘」
...黒い腕を皮癬病(ひぜんや)みのようにぼりぼり掻(か)く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...引揚げて来た時にやつた疥癬(かいせん)の方がまだましなのだと...
林芙美子 「浮雲」
...鼻たらしや、疥癬(しつ)頭、指をくわえてぼんやり見あげていたのを、せんぶりの千太が顎の下へ手をかけて、まじまじと覗きこむ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...白癬(しらくも)頭のお腫(でき)のあとのようにも見えるし台湾坊主の出来そこないみたいにも見える...
正岡容 「寄席」
...また疥癬を去るとあるより推すに...
南方熊楠 「十二支考」
...『大和本草』附録下に、野猪の脂は、婦人をして乳多からしめ、疥癬を治す...
南方熊楠 「十二支考」
...白癬(しらくも)の頭に出来た子供なども...
柳田国男 「故郷七十年」
...彼の醜い腹の頑癬を見られることとなって来た...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...頑癬からは白い脱皮がめくれて来た...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...いわゆる疥癬(かいせん)の輩(ともがら)という人物さ...
吉川英治 「三国志」
...それは疥癬(かいせん)(皮膚病)の疾(やまい)にすぎぬ...
吉川英治 「三国志」
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