...しかし一番目立ったのは黒縮緬(くろちりめん)の羽織をひっかけ...
芥川龍之介 「冬」
...彼の巧妙な論述の中でも最も目立ったものはかの燃焼現象に関する理論である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...小川という写真屋の西洋館が一つ目立った...
泉鏡花 「薄紅梅」
...鬢(びん)の下端の線などと目立った対偶をしている...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...蚕(かいこ)や蛇が外皮を脱ぎ捨てるのに相当するほど目立った外見上の変化はないにしても...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...十中八九は実際おそらくなんらの目立った果実を結ぶことなく歴史の闇(やみ)に葬られるかもしれない...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...それから多少でも小林からそれた処では小林だけの目立った独自性を示すことが出来ないから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...笹部の躾の悪そうな様子がひどく目立った...
豊島与志雄 「叔父」
...荒らけてつの目立った叫びを放つや...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...風呂(おゆ)から出た奇麗な人の血色のように鮮かに目立った...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...それだけにいっそう目立った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...この穏やかな日々の中で一番目立った出来事といえば...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その中で最も目立った事件の一つがマリー・ロジェエという若い娘の殺害事件であった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...何の目立ったものもないにも拘らず...
横光利一 「欧洲紀行」
...小次郎の派手姿は、何処にいても、人目立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...というような関係も目立ったが...
和辻哲郎 「京の四季」
...が以上に挙げたのは特に目立った数人なのであって...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??