...これくらゐのところを目安にしてかかるなら...
会津八一 「學規」
...何を目安に家庭問題を説くか...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...眞奈は榮華といふことを目安に置かない手古奈が戀語りに驚いた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...発覚の難易(なんい)を目安にして考えたならば...
江戸川乱歩 「心理試験」
...自分の判断の目安にしている...
大杉栄 「新秩序の創造」
...しかもロビンソン風速計で測った平均風速だけを目安にして勘定したりするようなアカデミックな方法によって作ったものでは...
寺田寅彦 「天災と国防」
...いやに傾(かし)いだ長屋門を目安に置いてたずねれば直ぐ知れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...顔面に大きな創を持った小柄の色の黒い男――小柄の色の黒い男だけではたずね人の目安にならないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この白鳥の出現が植林など山仕事の目安になるとの事だから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それで視程を霧粒の数の目安に使うことにする...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...(何も私を目安にしてFに競うたのではない...
牧野信一 「或る日の運動」
...「今に莫迦を見るから」などと云ふ風に此方ばかりの手前勝手な自尊心を目安にした冷笑のみですが...
牧野信一 「砂浜」
...財布を一つ買ふのにも実用と虚栄とを目安にした問をうるさく掛けるので...
牧野信一 「凸面鏡」
...どういう意味を目安において...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かなり偉い強い人間――理想的人間を目安においてなされています...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...――実の所一般の判事諸公が「上級審で破られないように」と云うことを目安にせず...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...文展の日本画を目安にして言えば...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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