...目まぐるしく動くのに引換えて...
芥川龍之介 「運」
...目まぐるしく行き交う提灯(ちょうちん)ばかりが...
芥川龍之介 「開化の良人」
...前よりも更に目まぐるしく...
芥川龍之介 「南京の基督」
...目まぐるしくおれの身のまはりに飛びちがふやうな心もちがした...
芥川龍之介 「沼」
...あらん限りの感情が目まぐるしくわき上がっていたその胸には...
有島武郎 「或る女」
...幻想の魑魅魍魎が目まぐるしく跳梁(ちょうりょう)するのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...目まぐるしく廻転する巨大な精米機の傍に...
太宰治 「津軽」
...独りで目まぐるしく活躍しています...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...目まぐるしく活動しては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...汝の家郷は有らざるべし!遊園地(るなぱあく)にて遊園地(るなぱあく)の午後なりき樂隊は空に轟き轉木馬の目まぐるしく艶めく紅(べに)のごむ風船群集の上を飛び行けり...
萩原朔太郎 「氷島」
...過去と繋りのある無数の類型や比喩が僕のまわりを目まぐるしく追越そうとする...
原民喜 「夢と人生」
...その下で目まぐるしくめぐりめぐってやまぬのは...
久生十蘭 「南極記」
...原因は殆んど変らないのに結果だけが目まぐるしく変つてゐるといふことになり...
平林初之輔 「文学方法論」
...紛々(ごたごた)と目まぐるしく心の上面(うわつら)を過ぎて行く...
二葉亭四迷 「平凡」
...――が一様な速さではなく――目まぐるしく揺れたり跳び上がったりして...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...奇趣なき平野の点景も様々に目まぐるしく流れ去りましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...夢寐(むび)に見(み)る雄敵(ゆうてき)の現(あらわ)れ一この家から、早立ちの客を二人送り出して後、生不動の乾分(こぶん)たちは、毎朝の吉例どおり、荒格子をきッきと研(みが)いたり、水を打ったり、間口十一間へ浪目に箒(ほうき)の痕を立てて行ったり、目まぐるしく、勇み稼業の表を浄(きよ)めだした...
吉川英治 「剣難女難」
...お綱の後になり先になりして目まぐるしくじゃれ歩く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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