...当時はもう目ぼしい道具もあらかた一家の口すごしに売り払つてゐたのでございます...
芥川龍之介 「雛」
...花鳥でも山水でもこれはと思う目ぼしいものはみな写しました...
上村松園 「座右第一品」
...中へとびこんで何か目ぼしい品物を取出そうとあせったけれど...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...目ぼしい物はみんな質屋の倉に預けてあつたのださうな...
薄田泣菫 「茶話」
...以上は近年ここをおとずれる目ぼしい動物のすべてである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分で目ぼしい敵を組み伏せて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...市中の目ぼしい建物に片ッぱしから投げ込んであるくために必要な爆弾の数量や人手を考えてみたら...
寺田寅彦 「流言蜚語」
...池が目ぼしいもので十数面...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...目ぼしい物はたった一品もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...目ぼしい家ならたいてい知っています」「望楼のすぐ下...
久生十蘭 「だいこん」
...目ぼしい物を申せば頼山陽(らいさんよう)の半切(はんせつ)の掛物(かけもの)を金(きん)二分(ぶ)に売り...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...あたりに目ぼしいものが有ると云ふわけでもなく...
松本たかし 「松本たかし句集」
...目ぼしい商売店を片っぱしから...
三好十郎 「斬られの仙太」
...市内の目ぼしい家屋の過半は此(この)二人種の所有である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...目ぼしい物は何も残っていなかった...
吉川英治 「三国志」
...洛中の目ぼしい富豪を片っぱしから襲わせた...
吉川英治 「三国志」
...衣食以外の労働で目ぼしいのは採鉱冶金・金銀細工・建築・土木などであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
...種々の金銀細工などはその目ぼしいものであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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