...前に見た目ぼしいものを見なほしたり...
阿部次郎 「帰来」
...中へとびこんで何か目ぼしい品物を取出そうとあせったけれど...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...目ぼしい物はみんな質屋の倉に預けてあつたのださうな...
薄田泣菫 「茶話」
...自分で目ぼしい敵を組み伏せて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...目ぼしい山火事のあったときに自分の関係の某(ぼう)官衙(かんが)から公文書でその山火事のあった府県の官庁に掛け合って...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...目ぼしい師匠に従いているものは師匠とともに苦もなく加入してしまっていたけれど...
正岡容 「寄席」
...あたりに目ぼしいものが有ると云ふわけでもなく...
松本たかし 「松本たかし句集」
...目ぼしい商売店を片っぱしから...
三好十郎 「斬られの仙太」
...若年にかかわらずその処世の才は業界でも目ぼしいもので...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...棺桶を発(ひら)いて目ぼしいものを奪い取る...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...目ぼしい金属品(かねめ)を三ツ四ツ抜いたんですが...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...取り散らかした小道具の中の目ぼしい物はみんな失くなっている...
吉川英治 「剣難女難」
...よじ登って来る目ぼしい敵を狙い打ちに射とめ...
吉川英治 「私本太平記」
...それでも、約三百人の徳川兵を、打つには打ったものの、目ぼしい将は、その中にいなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...目ぼしい物だけ箱馬車の方へ移して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...馬鹿に見えない馬鹿と』もう目ぼしい家財は何もない屋敷の内である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...目ぼしい戦国武士がみずから書いたものである...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...種々の金銀細工などはその目ぼしいものであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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