...当時はもう目ぼしい道具もあらかた一家の口すごしに売り払つてゐたのでございます...
芥川龍之介 「雛」
...この方面からのほとんど最後の目ぼしいニュースは一六四九年の革命である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...今持っている目ぼしい物は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...池が目ぼしいもので十数面...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...目ぼしい英国の学者たちはアメリカに渡って...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...世界の目ぼしい研究を毎回少数ずつ拾って紹介している中に...
中谷宇吉郎 「文化史上の寺田寅彦先生」
...目ぼしい家ならたいてい知っています」「望楼のすぐ下...
久生十蘭 「だいこん」
...眼下の谷間での目ぼしいもので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そのほか此処らの村で目ぼしい事は...
三好十郎 「おりき」
...兜の金具の目ぼしいを附けおるを打ち止めなされよ...
山田美妙 「武蔵野」
...目ぼしい品の前に来ると自分も見直すという風にひとり感嘆の声を上げ...
横光利一 「旅愁」
...「きさまの持つてゐる目ぼしい地所や家蔵(いへくら)を寄越(よこ)せ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...そのほか目ぼしい悪玉が指を折るにいとまもないのですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...よじ登って来る目ぼしい敵を狙い打ちに射とめ...
吉川英治 「私本太平記」
...家蔵(いえくら)にある金銀財宝の目ぼしい物をまとめさせ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...目ぼしい戦国武士がみずから書いたものである...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...中でも目ぼしいのはシチリアの征服(827)である...
和辻哲郎 「鎖国」
...そこで計画されたのが宴会の席上で目ぼしいスペイン人を鏖殺することであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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