...熱帯の気候で船の上で震盪されると悪くなりやすい...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...先に挙げた平凡な後頭部の打撲による脳震盪が死因であると云う以外に...
大阪圭吉 「闖入者」
...従二河中一出直走盪...
高木敏雄 「比較神話学」
...それを拾って読んでみると例えば「一同」「円」などはいいが「盪」などという妙な文字も現われている...
寺田寅彦 「浅草紙」
...自分なども一度学校の玄関の土間のたたきに投げ倒されて後頭部を打って危うく脳震盪(のうしんとう)を起こしかけたことがあった...
寺田寅彦 「相撲」
...彼の全身を震盪(しんとう)するかと思われた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...乗ってる人の臓器(ぞうき)は少からず振盪(しんとう)する...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...静かなうちに微細な震盪(しんとう)を感ずるもののごとくに揺れた...
夏目漱石 「明暗」
...日夜(にちや)劇(はげ)しく震盪(しんたう)する刺戟(しげき)とに驅(か)られて...
夏目漱石 「門」
...眼球震盪症といって...
久生十蘭 「金狼」
...神経を震盪するが如き響なりき...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...脳震盪を起して人事不省になっていらっしゃいますが...
松本泰 「秘められたる挿話」
...それは物が結晶する前に先づなければならぬ震盪の如きものである...
三木清 「人生論ノート」
...それは物が結晶する前に先(ま)ずなければならぬ震盪(しんとう)の如きものである...
三木清 「人生論ノート」
...生来この藻は流水や噴泉で不断盪(あら)わるる処に生えるがその胞子が偶然止水中に入って困(くる)しんだ余り一計を案じ魚に託生してその魚が游(およ)ぐとちょうど生活に必要ほどな振動を受け動水中にあると同然に活きいたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...小説もある精神の栓を内部的な沸盪でふきとばしたものにするところをたのしんでいる次第です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...絶壑層雲許盪胸...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正木先生も急激な脳震盪(のうしんとう)で呼吸も止まっているから迚(とて)も助からぬと云うておられましたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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