...糊(のり)の落ちた小弁慶の単衣物に算盤珠(そろばんだま)の三尺をぐるぐる巻きつけたのも...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...惜しくも目盛盤(めもりばん)を合わせているうちに...
海野十三 「地球要塞」
...そしてそれが両がわの曲面盤のとがった針にふれたかと見えたとき...
海野十三 「超人間X号」
...配電盤や棚のようにかさねた高級受信器などの機械類が並んでいた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...算盤の見当をつける為めに...
薄田泣菫 「茶話」
...この円盤がクルウピエの手によってまわされるのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...その思想体系・運動様式・社会的地盤・主体(思想乃至運動を担う担い手)との四つの主な点から観察されねばならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一しよう懸命盤の縁に両手で搦み付いた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...軈て皆それぞれ盤に向かひ合つて将棋を差し始める」「初めのうちは...
外村繁 「将棋の話」
...音楽をよく聞くために鍵盤(キイ)の方へかがみ込んで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人の本心とは何か? それは未知なるものに対する羅針盤(らしんばん)である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...サーベルを算盤にもちかえるこの転換を...
中井正一 「美学入門」
...或いは「順勢打」となり「盤山托」となる...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らは大きな水盤の表に滴(した)たった二点の油のようなものであった...
夏目漱石 「門」
...狭い船の中――杯盤の間を滅茶滅茶に転げ廻りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水盤の中で遊泳して居る魚の美しい運動は...
萩原朔太郎 「青猫」
...ある友が水盤(すいばん)といふものの桃色なるを持ちしを見てはそのうつくしさにめでて...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...反対の町から魚やの盤台のような板の上に...
室生犀星 「不思議な魚」
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