...盛装した嫁入姿の窈窕(ようちょう)たる淑女が...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...盛装した女王の衣冠(いかん)の趣(おもむき)がある...
高浜虚子 「別府温泉」
...桟橋(さんばし)へあやしげな小船をこぎよせる者があるから見ていると盛装したシナ婦人が出て来た...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...見事な女乗物を真中に盛装した女中たちが附添うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はマリヤンの盛装した姿を見たことがある...
中島敦 「環礁」
...盛装した婦人も見える...
夏目漱石 「三四郎」
...女は盛装したまま暗い所をたった一人で上って行ったんだそうである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それを昔の盛装したアクロポリスを見物に出かけたパウサニアス(二世紀のギリシア人)の記述と比較すると...
野上豊一郎 「パルテノン」
...「まア、何て綺麗でしょう」「お富さんは本当に仕合せねえ」「時々は浜町へもいらっしゃいな」そんな言葉の中に、盛装したお富と、相変らぬ布子(ぬのこ)一点の彦兵衛は、ただオロオロするばかりでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...讃之助の愛を一身に集めて居る美しい貴美子夫人の盛装した姿です...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...私は定めて盛装した若い清楚な貴婦人が紫の靄のなかから現われて来るものと思った...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...盛装した時は王ならでは乗せず...
南方熊楠 「十二支考」
...西洋人の馬車が店前(てんぜん)に停(とど)まって盛装した婦人が自分でハムの片腿(かたもも)を下げている事も沢山ある...
村井弦斎 「食道楽」
...姫君付きの盛装した女房のすわっているのが数も知れぬほどに見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのうちに首に銀狐を巻いた紺色の盛装した若い貴婦人が...
横光利一 「旅愁」
...群衆の真先にいた盛装した銀狐の婦人が拳をふり上げ...
横光利一 「旅愁」
...此(この)眩(まぶ)しい様な豪奢な光景の中へ盛装したモリエエルの第二の夫人アルマンも加はつて居て...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...こんなに盛装した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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