...忽ちかれらの眼の前に盛装した墓衣を着て...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...大きい浅黄色の破風呂敷(やれふろしき)を物をも云はず其盛装した令夫人に冠せた事などは...
石川啄木 「葬列」
...盛装した嫁入姿の窈窕(ようちょう)たる淑女が...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...盛装した女などを見かけ...
上田広 「指導物語」
...盛装した美しい侍女が水を与うべきもの...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...それは盛装した嫂(あによめ)のお高が血の色(け)のない顔をして...
田中貢太郎 「春心」
...桟橋(さんばし)へあやしげな小船をこぎよせる者があるから見ていると盛装したシナ婦人が出て来た...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...女は盛装したまま暗い所をたった一人で上って行ったんだそうである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...讃之助の愛を一身に集めて居る美しい貴美子夫人の盛装した姿です...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...盛装した時は王ならでは乗せず...
南方熊楠 「十二支考」
...西洋人の馬車が店前(てんぜん)に停(とど)まって盛装した婦人が自分でハムの片腿(かたもも)を下げている事も沢山ある...
村井弦斎 「食道楽」
...姫君付きの盛装した女房のすわっているのが数も知れぬほどに見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...流石(さすが)に盛装した新婦と娘は...
夢野久作 「近世快人伝」
...そのうちに首に銀狐を巻いた紺色の盛装した若い貴婦人が...
横光利一 「旅愁」
...此(この)眩(まぶ)しい様な豪奢な光景の中へ盛装したモリエエルの第二の夫人アルマンも加はつて居て...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...こんなに盛装した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...盛装した一と群れの女房たちが華やいで芝居篝(しばいかがり)に照り映えていた...
吉川英治 「私本太平記」
...盛装した大勢の人々が居ならんでいる様が...
吉川英治 「新書太閤記」
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