...何かの集りへ行く為に盛装した小さな子供が二人いた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...盛装した貴婦人があった...
泉鏡花 「婦系図」
...すると盛装した夫人がひよつくり応接室へ顔を出して...
薄田泣菫 「茶話」
...それは盛装した嫂(あによめ)のお高が血の色(け)のない顔をして...
田中貢太郎 「春心」
...盛装した夫人の周囲を頻りにぐるぐると廻つてゐた...
田山録弥 「犬」
...桟橋(さんばし)へあやしげな小船をこぎよせる者があるから見ていると盛装したシナ婦人が出て来た...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...盛装した一個の西洋婦人でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...盛装した婦人も見える...
夏目漱石 「三四郎」
...女は盛装したまま暗い所をたった一人で上って行ったんだそうである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「まア、何て綺麗でしょう」「お富さんは本当に仕合せねえ」「時々は浜町へもいらっしゃいな」そんな言葉の中に、盛装したお富と、相変らぬ布子(ぬのこ)一点の彦兵衛は、ただオロオロするばかりでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...盛装した大勢の客達は...
野村胡堂 「死の舞踏」
...讃之助の愛を一身に集めて居る美しい貴美子夫人の盛装した姿です...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...西洋人の馬車が店前(てんぜん)に停(とど)まって盛装した婦人が自分でハムの片腿(かたもも)を下げている事も沢山ある...
村井弦斎 「食道楽」
...そのうちに首に銀狐を巻いた紺色の盛装した若い貴婦人が...
横光利一 「旅愁」
...群衆の真先にいた盛装した銀狐の婦人が拳をふり上げ...
横光利一 「旅愁」
...盛装した貴婦人の群(むれ)が続続(ぞくぞく)と自動車や馬車に乗る所であつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...――その幌にくるまれた牡丹色(ぼたんいろ)のビロウドのクッションには盛装した石炭屋の夫人(マダム)高瀬槙子と...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...こってり盛装したすがたをすぐその後から見せて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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