...これみな国君(こくくん)盛徳(せいとく)の余沢(よたく)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「国体の盛徳、とでも申したらよいか、私は戦争の時にひとしお深くそれを感じます...
太宰治 「惜別」
...道盛徳至善民之不能忘也までがそれである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...もし世間が熊坂長範(くまさかちょうはん)ばかりになったらいかなる盛徳の君子もやはり吾輩のような態度に出ずるであろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...して見れば猫たるものはいかなる盛徳の猫でも彼の邸内で決して油断は出来ぬ訳(わけ)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...盛徳の長者(ちょうしゃ)であるかのごとく構えるのだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかのみならず……此処が肝賢要(かなめ)……他の課長の遺行を数(かぞえ)て暗に盛徳を称揚する事も折節はあるので...
二葉亭四迷 「浮雲」
...すなわち七言八絶を賦(うた)って――銅雀台ハ高ウシテ上天(ジョウテン)ニ接ス眸(メ)ヲ凝(コラ)セバ遍(アマネク)ス旧山川(キュウサンセン)欄干(ランカン)ハ屈曲シテ明月ヲ留メ窓戸(ソウコ)ハ玲瓏(レイロウ)トシテ紫烟(シエン)ヲ圧ス漢祖ノ歌風ハ空シク筑(チク)ヲ撃チ定王ノ戯馬(ギバ)謾(ミダリ)ニ鞭ヲ加ウ主人ノ盛徳ヤ尭舜(ギョウシュン)ニ斉(ヒト)シ願ワクハ昇平万々年ヲ楽シマンと...
吉川英治 「三国志」
...盛徳(せいとく)の士(ひと)は君得て臣とせず...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??