...よく諸方の盛り場に行きました...
石川三四郎 「浪」
...いずれも盛り場は天気次第の物ですから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...宅(うち)に近い盛り場にあるある店の看板は...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...俺達のやうな物事の裏ばかり讀んでゐる人間も、四十五六の女には時々肩負投(しよいなげ)を喰はされる、――その年頃の確(しつか)り者らしい女が、湯屋や寄席の歸りで履物を間違へたのなら兎も角、兩國の盛り場を、跛(ちんば)の下駄を履いて歩くわけはない」「親分」「さう氣が付いたところで、親の金を持出した道樂息子や、嫁に苛(いじ)められて身投げの場所を見に來た姑(しうとめ)を、往來でつかまへるわけには行くまい」「親分、そんな事ぢやありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺たちのような物事の裏ばかり読んでいる人間も、四十五六の女にはときどき背負投(しょいな)げを喰わされる、――その年頃の確(しっか)り者らしい女が、湯屋や寄席の帰りで履物を間違えたのならともかく、両国の盛り場を、跛の下駄を履いて歩くわけはない」「親分」「そう気が付いたところで、親の金を持出した道楽息子や、嫁に苛(いじ)められて身投げの場所を見に来た姑(しゅうとめ)を、往来でつかまえるわけには行くまい」「親分、そんな事じゃありませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時偶(ときたま)江戸一番の盛り場...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他の土地の盛り場の妓(おんな)たちと交っていたので...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...いつももう浮いたようないろの灯点して囃し立てている広小路の盛り場が...
正岡容 「小説 圓朝」
...日ぐれから夜はあそこはまだ夏の盛り場の人達がのこつてゐるんだから...
室生犀星 「神のない子」
...ロ市の盛り場一帯に鬱然たる勢力を張っておりましたが小生は同人と交際を結ぶや...
夢野久作 「暗黒公使」
...浅草観音堂を中心とした盛り場を程遠くないようですが...
吉川英治 「江戸三国志」
...江戸の橋々や見附や盛り場の辻などには...
吉川英治 「大岡越前」
...どこかの盛り場の女給さんが...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...ではそれだけ、街にその時悪人が減っていたかというと、盛り場の事件も、岡場所(おかばしょ)の情痴沙汰(じょうちざた)も、夜盗も、強請(ゆすり)も、人殺しも、文政末期の世間には相変らず瓦版(かわらばん)が賑わって、江戸の街はすこしも澄んで来たとは見えない...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...こういう盛り場には...
吉川英治 「宮本武蔵」
...廓(さと)や盛り場で...
吉川英治 「無宿人国記」
...盛り場から盛り場を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...私は何とはなしに成田の不動の樣な盛り場を想像してゐたが...
若山牧水 「梅雨紀行」
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