...謂って利益になることなら...
泉鏡花 「海城発電」
...知人某氏のためにも利益になるのであるから...
伊藤左千夫 「去年」
...利益になるわけです...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...わたしの利益になるようなことをお聞き込みにならないのだろうと察しています...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...果して中国国民(北支那はまだ中国政府の領土なのである!)にとって利益になるのかどうか当てになったものではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...みすみす自分の不利益になることを望むわけがない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この者たちが若い純情な青年をそそのかして復讐などを教えこむのです」「本当に国家を食いものにする者たちだ」「戦争は国家にとって利益をもたらす事業でしょうか?」「勝てば利益になるでしょう」「自国の利益を目的として始める戦争が正義の戦いでしょうか?」「さあ...
永井隆 「長崎の鐘」
...その結果はおそらく社会と国家との利益になることであろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...この人はお鯉の利益になるように説くようになった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...被告の利益になることは勿論...
平出修 「公判」
...こつちの利益になる...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...人間に少しも益になることをしない...
槇本楠郎 「原つぱの子供会」
...「焼けて了った方が結局利益になる...
松永延造 「職工と微笑」
...夫を賣ると是だけの利益になる...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...もしも大原君のような誠実無二の人が家庭教育研究会の依托(いたく)を受けて欧米の家庭教育を取調べてくれれば独(ひと)りその会のためのみならず我が日本国の公益になる...
村井弦斎 「食道楽」
...この食物はこうして料理すれば消化吸収が速(すみやか)だという事を知っていて病家(びょうか)の人に注意するだけでも非常な利益になる...
村井弦斎 「食道楽」
...自分の利益になる點から計つて凡人である人間にとつては一層尊いことのやうに彼には思はれた...
横光利一 「悲しみの代價」
...直ちに自分の利益になる人間かどうかを直覚して...
横光利一 「夜の靴」
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