...肉體の運動と略相似た意味に於いて精神の成長に裨益する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...批評家そのものを益することでも亦ないのであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...実際家庭を益するような作物があるか否かは疑問である...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...一人が読めば一人だけを益する...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...其の結果を利用して世を益する方法を工夫して貰ひたいものである...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...その他にも種々利益するところがあった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...人を損(そこな)いて己れを益するにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...而も述べられたことから益するのは述べた人自身かそれと非常に相似的芸術家に役立つだけである...
中原中也 「芸術論覚え書」
...あんな運動を試みてゐると健康に益するところが多いと見へて...
牧野信一 「僕の運動」
...これ道徳修身の上にいくばくの益する所あるか...
正岡子規 「病牀譫語」
...それよりも君が專門に修めたものでも確乎(しつかり)とやつたが何(ど)れ位國家を益するか知れやせぬ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...アメリカ人口の二パーセントを益するにすぎない所得税法に無関心であり...
宮本百合子 「新しい潮」
...彼等の批評そのものの中に現れて来ている正当な判断が作家を益するばかりではない...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...大原ぬしがあの誠実と熱心とを以て西洋の家庭教育を調べ給わば帰来我邦(わがくに)を益する事幾干(いくばく)ぞ...
村井弦斎 「食道楽」
...おそらく人を益するであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多くを益するかを...
吉川英治 「折々の記」
...後世を益するかもしれない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...損益するところ知るべきなり...
和辻哲郎 「孔子」
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