...直接に人生を益するほうのことは今日医術...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...「羞恥(しゅうち)とはわれに益するところあらむと願望する情の謂いである...
太宰治 「もの思う葦」
...此の雜誌は主として支那人の心理現象に關する論文を發表する點に於て我々を裨益する所少なからぬのであるが...
橘樸 「支那を識るの途」
...己を制し世を益するものを言ふので...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...また些(いささか)の益する所なきが如しといへどもこれによりてその学が世上の注意を惹(ひ)くに至るあるは疑ふべからざるなり...
津田左右吉 「史論の流行」
...他を損して己れを益するは彼の方便なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...人を損(そこな)いて己れを益するにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...以て世に益するあらば幸甚...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...而も述べられたことから益するのは述べた人自身かそれと非常に相似的芸術家に役立つだけである...
中原中也 「芸術論覚え書」
...人類を裨益するとすれば...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...恐らく水浴が身体を益することは牛乳三合位飲むに優ると思う...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...その形は美に似たれどもその実は世に益することなし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...従って社会の下層階級を害するよりはむしろ益する傾向がなければならない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...アメリカ人口の二パーセントを益するにすぎない所得税法に無関心であり...
宮本百合子 「新しい潮」
...それは微妙にも当の大森氏が立派な思想は生活とはなれていてもそれとして人々を益すると云っている...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...大原ぬしがあの誠実と熱心とを以て西洋の家庭教育を調べ給わば帰来我邦(わがくに)を益する事幾干(いくばく)ぞ...
村井弦斎 「食道楽」
...損益するところ知るべきなり...
和辻哲郎 「孔子」
...損益するところ知るべきなり...
和辻哲郎 「孔子」
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