...之に反して協同主義的或は相互主義的法規が益々多く広く吾々の生活を規定するやうになつた...
石川三四郎 「社会的分業論」
...これらの事に対する吾人の洞察力が益々深くなり行く時は現今に於て社会が陸軍と海軍とを支へ行くが如く婦人を維持して行くことが社会にとつて極めて自然なることゝ見ゆる様になるであらう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...これが益々(ますます)紅葉の気に入らなかった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...不二子は益々不安になって来た...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼は益々(ますます)上機嫌になって来るのだった...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...この対支那貿易にして将来益々盛んならんか...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...然るに廿七年の洪水にて鑛毒の流出益々多大なるの實況を見るや...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...益々(ますます)雄弁(ゆうべん)に「ほんとに嫌(いや)らし...
田中英光 「オリンポスの果実」
...これからも益々(ますます)ひどくなるだろう――」いつの間にか...
徳永直 「冬枯れ」
...従って又その共同利害が益々明らかに意識されて来る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...単に益々困難になるまでのことだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...云った後で自分が益々陰鬱になりそうなのを感じた...
豊島与志雄 「野ざらし」
...周平の身の廻りは益々淋しくなっていった...
豊島与志雄 「反抗」
...もとより私は之を以て我事成れりと自ら慢心して居るものではなく爾來益々研究に研究を重ねてゐる次第である...
豊田喜一郎 「プレスの操作に手工業を加味」
...結び目は益々固く締るわけです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大阪弁に翻訳すると益々可愛く聞えるのである...
古川緑波 「色町洋食」
...彼は、益々調子づいて、「楯に乗るといふことは、目出度い話なんですよ、その話を、阿母さんは知つてゐる、スパルタのさ...
牧野信一 「鏡地獄」
...向後益々御健康祈上候...
山下利三郎 「流転」
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