...晩年には益々昂(こう)じて舶来の織出し模様の敷布(シーツ)を買って来て...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...益々重んぜられるもので...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...社会の資本主義的構造が成熟すればする程、技術は益々多く、様々な段階の上部構造――イデオロギー――を決定する役割を引受ける...
戸坂潤 「技術の哲学」
...労働者の手から益々遠ざけられて行かざるを得ない(余剰価値説なくして...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...益々結合の妨害を助長することでしかない...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...蟻の数は益々ふえてきた...
豊島与志雄 「或る素描」
...前者は益々純真な光りを放ってくる...
豊島与志雄 「月評をして」
...彼等が安堵するのを見て自分も益々安堵して...
豊島与志雄 「人の国」
...益々深く彼のうちに喰い込んでいった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...益々疑はれるばかりですもの」「それが素人料簡といふものだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...益々喜太郎を嫌ふやうになり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凝視すれば益々豐富である...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...入り、益々悪し、六分弱...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そういう癖が益々ひどくなつて來ていた頃です...
三好十郎 「肌の匂い」
...古書は年月と共に益々不人望になって行くことも已むを得ない...
柳田國男 「書物を愛する道」
...団九郎先生益々得意然として居る...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...私はそれと正反対に益々青白く瘠せこけて行った...
夢野久作 「鉄鎚」
...この様子を見ると王は益々勢(いきおい)込んで青眼の前に一歩(ひとあし)進み寄りながら...
夢野久作 「白髪小僧」
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