...国枝氏は益々面喰らって...
江戸川乱歩 「鬼」
...しかし人間の努力が芸術の範囲を益々狭めて生活の範囲を益々広めて行くと云う事は...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...」雨が益々しげくなつて来た...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...従って益々この超社会性を意識化・良心化・合法化・する...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...全予算の四割七分に相当する軍事予算の額を今後益々拡大することによって...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...私は益々深い疑問に囚えられた...
豊島与志雄 「微笑」
...益々從來の形式を破る事につとめた...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...益々その後世の附益たることを疑はしめるのである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...世界の学問と学問との領域が益々接近しつつある今日...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...益々内容を充実してみた...
中井正一 「聴衆0の講演会」
...益々疑ひを重ねたわけで」久六は愚直らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...益々邪(よこしま)と偏執とに傾きかゝつた彼の習性が...
平出修 「夜烏」
...この傾向は益々強められるであらう...
三木清 「歴史哲學」
...益々早く太鼓をうち...
宮本百合子 「刻々」
...わからないままに、私はますますお前の後をつけまわした家から教室へ、教室から講堂へ、講堂から川岸のアパートへ、アパートから家へ、グルグルと眼がまわり出したのは私の方だ(既にしばらく前から、言葉の調子はたたみこむように急速になって来ていたのが、このあたりから、益々速くなる...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...益々これを忘却の中に追いこんでしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんな事情で私は益々石屋根に心を向けた...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...「市場益々(ますます)険悪...
横光利一 「上海」
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