...然しながら美術家の個性が益(ますます)高調せられねばならぬ時はやがて来るだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...』『怎(どう)してせえ?』と益々狼狽(うろた)へる...
石川啄木 「天鵞絨」
...妻子までも利益のために犠牲としたのである...
石原莞爾 「最終戦争論」
...益々(ます/\)趣味(しゆみ)を感(かん)じて來(き)た...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...それを聞いて益々怖気づいているという話なんです」「百合子を調べた結果は?」「何を訊いてもただ泣くばかりで駄目なんですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...実際有益でもあつたやうに思はれる...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...もし自家の利益と他の利益と併立・併進・併行せざる限りは...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...公式としての引用は勿論科学的に有益なもので又不可欠のものだが...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...ソヴェート同盟の新しい生産関係が如何に技術の発達を益々需めつつあるか...
戸坂潤 「技術の哲学」
...益満と小太郎とは...
直木三十五 「南国太平記」
...一家中の者が、それぞれ身を捨ててかかっているのに、自分一人だけは、南玉のおどけた生活の中にいたので、日夜、そのために苦しんでいたが、益満の言葉で、頭が軽くなった...
直木三十五 「南国太平記」
...益満が、いつか「娘時分と申すものは、手当り次第に、間近い男に惚れるからのう」と、小太郎と、話していたのを思い出して、胸を打たせた...
直木三十五 「南国太平記」
...三益のことゝなると...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...日本の封建性が旧勢力の利益のために最大限につかわれている...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...健康の上にどれだけ有益なのだろう...
宮本百合子 「女の行進」
...女の生活と仕事をもつことの意味、有益さについて、ここまでは至極わかりやすいのではないでしょうか...
宮本百合子 「現実の道」
...益々困るんです……(美...
森本薫 「華々しき一族」
...益山は中段の刀をそのまま...
山本周五郎 「いさましい話」
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