...出來る出來ぬの詮議は無益(むやく)の沙汰ぢや...
芥川龍之介 「地獄變」
...真似をしても利益あることである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...戦争そのものは少しも民族的国家のいずれをも利益せぬであろう...
大隈重信 「文明史上の一新紀元」
...8.何か共通の利益になることが議せられるとか議題になつてゐるとかでない限り公開の場所にて彼の姿を見受けることはない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...常時における若干の利益は得意よりの預り物と考えて...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...横浜方面で鉄の商売をやって莫大な利益を得て一躍成金になったところで...
田中貢太郎 「提灯」
... 35されど彼等を益すべき忠言彼に與へんず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...すなわち尋問は無益であって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...自分の生活や商売にとって利益があればこそ...
火野葦平 「糞尿譚」
...七十円の利益を得るは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...座内益々明朗である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...――空と共に酒の香り益々高き秋たけなはなる今日此頃私は...
牧野信一 「交遊秘話」
...しかも吾々はそこに含まれる知識から多くの有益な推論を下し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...いつぞやのお手紙にあった論理的把握と歴史的把握との間にある空隙のことと共に大変有益です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岐阜県益田郡上原村門和佐)昔は村々のお祭りでも...
柳田國男 「日本の伝説」
...これからはただ足下とわが輩とが、よく一致して、君侯と呉軍のあいだに立ち、敵を破砕するあるのみだから、――孔明のような介在は、あっても無益、かえって後日の癌(がん)にならないとも限らない――どうだろう? いっそ今のうちに、彼を刺し殺しては」と、ひそかに計ってみた...
吉川英治 「三国志」
...両探題の越後守仲時と北条時益のふたりが見え...
吉川英治 「私本太平記」
...かくのごとき祭事は支配階級の利益のために起こったというごときものではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索