...國會議事堂に爆彈を持ちこんだものがあつたとか色々物騷な噂が傳へられた」「議會に爆彈が?」翁は益驚いたやうであつた...
石川三四郎 「浪」
...彼婦(かのふ)は世に己れの貧を訴うるの無益なるを知り...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...そう普段利益をあげている筈はない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...双方の利益便利であろう...
永井荷風 「監獄署の裏」
...正直に強く諫(いさ)めても聞く人の耳にさからいて受け用いざれば益なし...
新渡戸稲造 「自警録」
...それから若旦那の丹三郎は益々ボーツとしたやうで」「二人は許婚(いひなづけ)でゞもあつたのか」「その歳の冬――お榮(えい)の厄があけるのを待つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この公債で建設される全鉄道の利益までが抵当にひきあてられていたのである...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...御奉行様の御名声は益々上るばかりなのでございました...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...それくらいのことが道益にわからないわけはないから...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...いずれか生涯の利益たるべきや...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...一方から言へば人間の交通が益々頻繁になつて世界通用語の必要が切に感ぜられることを証拠立てると同時に...
二葉亭四迷 「エスペラントの話」
...平等主義に伴う利益を論ずる章において...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この仕事をまとめるとき面白い有益な年表と図書目録をつけます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうも益独白になるのではないかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...計らずもこれは日記をつける以上に有益なのかも知れません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...仏蘭西辺の如く去勢肉が三倍の高価になれば合せて六倍の利益になる...
村井弦斎 「食道楽」
...益益物憂い低められた感情をありありと見るような気がした...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...石神様の御利益(ごりやく)だと思う...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索