...さういふいたづらでもして見る位の図々しい男は益々図に乗る位のものです...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...自分たちに格別の利益をはかってもらえる仲裁のようにも思えたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...世界の利益のため...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...益雄はちょっとお辞儀をしてからその蒲団(ふとん)を引き寄せて腰をかけた...
田中貢太郎 「草藪の中」
...調査の課題は、各新聞の企業形態、資本金及び収益、新聞企業持分の譲渡性、の三項目を主とし(企業持分の譲渡性というのは、新聞紙がただの商品ではなくて主義主張を持った言論物だからそれがどういう個人又は団体の手にあるか又は移り得るかを問題にするのである)、副項目としては主張乃至政党関係、配当、広告料と購読料、兼営事業、其の他である...
戸坂潤 「読書法」
...益々彼は眠れなくなった...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...貿易上の利益さへ有れば其の交通の關係は或は不問に附せられたか...
内藤湖南 「聖徳太子」
...集まるかの」益満が...
直木三十五 「南国太平記」
...こっちにも――」「馬鹿っ」益満は...
直木三十五 「南国太平記」
...不利益的損害を除いた数字なのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...外(ほか)に何等の利益がないとしても...
夏目漱石 「それから」
...代助は益(ますます)滑稽を感じた...
夏目漱石 「それから」
...二時三益来り、岡庄五の室で話し、ビクターの人間となること決定...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...たゞ益々惡くなる一方だわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...実に面白かったし有益で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...次席家老の益山税所が仲人となり...
山本周五郎 「いさましい話」
...僧タラバ益(マスマス)暴...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それがこの国をして絶対的不利益を蒙らしめるというのは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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