...余の事業は公益のため神のためなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...世界協同の利益を増進し...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...ね」益雄は女のぎょうさんな云い方がおかしかった...
田中貢太郎 「草藪の中」
...侯にして藩閥に殉ずるほどの愚人ならば初めより政友会を組織する如き無益の労苦を為すの謂れなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それによって彼が見出したおもな利益は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「何っ――もう一度、吠えてみろ」小藤次が、睨んだので、南玉は「いえ――」周章てて、益満の方へ、走り寄った...
直木三十五 「南国太平記」
...益満は、ぴったりと、屋根の上へ、腹を当て、這い延びて、短銃(たんづっ)を、棟瓦の上から、小藤次の家の方へ、覘(ねら)いをつけていた...
直木三十五 「南国太平記」
...尊敬をも――益満に対する尊敬の...
直木三十五 「南国太平記」
...寒気益甚し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...そうすれば五万遍は無益である...
中里介山 「法然行伝」
...あんな奴生きてない方がずっと有益さ...
原民喜 「背後」
...知らぬは道益殿ただ一人...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...この島のもたらす利益は世代にわたる交通の利便だけにとどまるものではないぞ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...益々あらぬ方(かた)に反れて行(ゆ)くやうであつた...
水野仙子 「散歩」
...益々早く太鼓をうち...
宮本百合子 「刻々」
...資本家の眼には常に利益が主眼である...
柳宗悦 「工藝の道」
...益(ますます)つけあがるでありましょう...
夢野久作 「鼻の表現」
...もし、その信雄なり、家康なりから、この戦争名分をおもてに、利益を裏に、そっと、犬山へ誘惑の密使でもはいった場合――勝入父子に、不満、不平があるとすれば――彼とて、いつ寝返らないとも限らない...
吉川英治 「新書太閤記」
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