...盃盤狼藉(はいばんろうぜき)としていた事もある...
芥川龍之介 「上海游記」
...われを夜伽(よとぎ)の霊の影か……闇の盃盤(はいばん)闇を盛りて...
岩野泡鳴 「耽溺」
...最早都下の酒楼に上って盃盤の俗悪を嘆く虞なく...
永井荷風 「砂糖」
...夏には夏冬には冬らしき盃盤(はいばん)を要す...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...盃盤の選択は酒楼にあつては直(ただち)に主人が風懐(ふうかい)の如何(いかん)を窺(うかが)はしめ一家にあつては主婦が心掛の如何を推知せしむ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...眺めのよい高楼に盃盤(はいばん)を備えて待受け...
中里介山 「大菩薩峠」
...贅を尽した盃盤が運び込まれます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...後を片付けておいて貰おうか」惨憺(さんたん)たる盃盤を振り返りながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惨憺たる盃盤の後を片付けております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...盃盤(はいばん)を挾んで相對して居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やゝ亂れた盃盤を直すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...毒を呑んで死んで了ひました」中には盃盤があるわけでも無く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...盃盤(はいばん)と血潮と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...簾(すだれ)も卷き上げた盃盤の中に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...歸(かへ)れば盃盤狼藉(はいばんらうぜき)の有(あり)さま...
樋口一葉 「われから」
...それまで酒肴(しゅこう)のおもてなしを仕(つかまつ)れ」軈(やが)て盃盤が運ばれて三人は杯(さかずき)を挙げます...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...盃盤を齎(もたら)して来た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼らはしばしば盃盤の真中に倒れ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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