...動(やや)ともするとおびえて胸の中ですくみそうになる心を励まし励まし彼れは巨人のように威丈高(いたけだか)にのそりのそりと道を歩いた...
有島武郎 「カインの末裔」
...我々は面喰(めんくら)って立ちすくみ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そのまゝ立ちすくみました...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...足がすくみ、目がくらみ、動悸(どうき)が高鳴って、博士はもう一歩も前進をすることが出来なかったのである...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...その傍(かたわら)には丁稚(でっち)らしき小男重箱(じゅうばこ)に掛けたる風呂敷(ふろしき)を顔一面に吹冠(ふきかぶ)せられて立すくみたり云々(うんぬん)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...南向の小庭に雁来紅の一二本霜にたゞれて立ちすくみたるさま風趣あり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...三すくみのような形になって立っていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...立ちすくみの形です...
中里介山 「大菩薩峠」
...立ちすくみの姿勢をとらざるを得ませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...見るからに足のすくみさうな眼つきで額越しに睨まへると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...質素な夜会服を着た女が立ちすくみ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...どうした?」息を切らした召使いがバーニ医師の前に立ちすくみ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...立ちすくみになってしまったところを...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...両岸の岩上に山車(だし)人形の如く立ちすくみとなったのみです...
吉川英治 「江戸三国志」
...すくみ込んでいた雲霧も四ツ目屋も...
吉川英治 「江戸三国志」
...そういう三国三すくみの一時的な平和のやぶれる気運が見えたので...
吉川英治 「篝火の女」
...人々みな慄然(りつぜん)とすくみ立って...
吉川英治 「三国志」
...松風わたる白砂の上に立ちすくみとなっているのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索