...彼女は、人の言葉よりも皮相的な印象を与える...
...皮相的に見えるかもしれないが、実際にはその問題は深刻だ...
...皮相的な外見だけでなく、内面も重要だ...
...その評論家は、あまりにも皮相的な批評をすることで有名だ...
...皮相的な評価だけでなく、全体的な視点が必要だ...
...皮相的な傍観者の眼には...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...漸次に皮相的妥協を進めて行く...
大杉栄 「征服の事実」
...いろいろないわゆる国内改善にもかかわらず――ついでにいうがそれはすべて外面的皮相的なものである――国内の百万の家庭とまさに同様...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...とかく皮相的の見方に慣れて...
高神覚昇 「般若心経講義」
...否(いな)、見たりといひ会へりといふの言葉は、なほ皮相的、外面的にして迚(とて)もこの刹那の意識を描尽するに足らず、其は神我の融会也、合一也、其の刹那に於いて予みづからは幾(ほと)んど神の実在に融け合ひたるなり...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...しかしここでもし下手(へた)な監督がこのような筆法を皮相的にまねてこれに似たことをやったとしたら...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...今日大学の専門の学生でさえ講義ばかり当てにして自分から進んで研究しようという気風が乏しく知識が皮相的に流れやすいのは...
寺田寅彦 「研究的態度の養成」
...数十種の実験を皮相的申訳的にやってしまうよりも...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...論理の問題を皮相的なものに終らせたのであった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...両者の至極皮相的な連関を本質的なものと思い誤らせる結果になるだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...是等は自然主義といふものを極皮相的に解して居るのである...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...厳格で皮相的で正確だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...皮相的なものではないのであろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...事物の根本的性質を究(きわ)めんとするに先(さきん)じその外形より判断を下して自(みずか)ら皮相的心理状態に満足せんとする事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...新しき音楽が如何にも皮相的にして精神気魄(きはく)に乏しきはむしろ当然の話である...
永井荷風 「妾宅」
...(曙覧の理想も常にこの極処に触れしにあらず)一般に天然に対する歌人の観察は極めて皮相的にして花は「におう」と詠み...
正岡子規 「曙覧の歌」
...皮相的にみられる習慣をつけられてゆく...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...自分の悶えを皮相的利己主義だと片づけて云われているのを洩れ聞くところから...
宮本百合子 「雨の昼」
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