...彼女は、人の言葉よりも皮相的な印象を与える...
...皮相的に見えるかもしれないが、実際にはその問題は深刻だ...
...皮相的な外見だけでなく、内面も重要だ...
...その評論家は、あまりにも皮相的な批評をすることで有名だ...
...皮相的な評価だけでなく、全体的な視点が必要だ...
...義雄は一方に森本の極(ごく)皮相的な...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...通常ありうる協力ははなはだ部分的かつ皮相的なもののみである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...いろいろないわゆる国内改善にもかかわらず――ついでにいうがそれはすべて外面的皮相的なものである――国内の百万の家庭とまさに同様...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...単に外面的に皮相的に考えずして...
高神覚昇 「般若心経講義」
...芸術家でない凡庸作者がいたずらに皮相的模倣を志していかにカメラの角度を超自然的にねじ回そうとしても到底それだけで得らるべきものではない...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...あらゆる素人よりも一層皮相的に見た物の姿をかりて...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...皮相的には全く無関係な知識の間の隔壁が破れて二つのものが一つに包括される...
寺田寅彦 「言語と道具」
...きわめて皮相的ながらのぞいて見るような行きがかりになって来たのである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...ともかくも自分の皮相的な経験によると...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...数十種の実験を皮相的申訳的にやってしまうよりも...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...論理の問題を皮相的なものに終らせたのであった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...所謂外部的(外面的・皮相的)批評も...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...事物の根本的性質を究(きわ)めんとするに先(さきん)じその外形より判断を下して自(みずか)ら皮相的心理状態に満足せんとする事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...(曙覧の理想も常にこの極処に触れしにあらず)一般に天然に対する歌人の観察は極めて皮相的にして花は「におう」と詠み...
正岡子規 「曙覧の歌」
...ブルジョア新聞のニュース風に皮相的にしかしらなかった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...真に心ある人々としては決して笑って見ていられない今日の日本の時局精神の皮相的なはきちがいが...
宮本百合子 「女の行進」
...私は自分がルネッサンスについて今まで皮相的にしか知らず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...極めて浅薄な皮相的な研究法で...
夢野久作 「鼻の表現」
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