...彼女は、人の言葉よりも皮相的な印象を与える...
...皮相的に見えるかもしれないが、実際にはその問題は深刻だ...
...皮相的な外見だけでなく、内面も重要だ...
...その評論家は、あまりにも皮相的な批評をすることで有名だ...
...皮相的な評価だけでなく、全体的な視点が必要だ...
...漸次に皮相的妥協を進めて行く...
大杉栄 「征服の事実」
...単に外面的に皮相的に考えずして...
高神覚昇 「般若心経講義」
...皮相的に観察するときは...
高木敏雄 「比較神話学」
...否(いな)、見たりといひ会へりといふの言葉は、なほ皮相的、外面的にして迚(とて)もこの刹那の意識を描尽するに足らず、其は神我の融会也、合一也、其の刹那に於いて予みづからは幾(ほと)んど神の実在に融け合ひたるなり...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...芸術家でない凡庸作者がいたずらに皮相的模倣を志していかにカメラの角度を超自然的にねじ回そうとしても到底それだけで得らるべきものではない...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...あらゆる素人よりも一層皮相的に見た物の姿をかりて...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...あらゆる素人(しろうと)よりもいっそう皮相的に見た物の姿をかりて...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...それが陽気で眩目的(げんもくてき)であるだけに効果は大概皮相的で...
寺田寅彦 「神田を散歩して」
...皮相的には全く無関係な知識の間の隔壁が破れて二つのものが一つに包括される...
寺田寅彦 「言語と道具」
...こういう皮相的科学教育が普及した結果として...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...きわめて皮相的ながらのぞいて見るような行きがかりになって来たのである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...両者の至極皮相的な連関を本質的なものと思い誤らせる結果になるだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...極端に皮相的なものとなる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...厳格で皮相的で正確だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...皮相的なものではあるが...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...事物の根本的性質を究(きわ)めんとするに先(さきん)じその外形より判断を下して自(みずか)ら皮相的心理状態に満足せんとする事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...皮相的ですらあろう...
三木清 「生存理由としての哲学」
...皮相的にみられる習慣をつけられてゆく...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
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