...彼女は、人の言葉よりも皮相的な印象を与える...
...皮相的に見えるかもしれないが、実際にはその問題は深刻だ...
...皮相的な外見だけでなく、内面も重要だ...
...その評論家は、あまりにも皮相的な批評をすることで有名だ...
...皮相的な評価だけでなく、全体的な視点が必要だ...
...漸次に皮相的妥協を進めて行く...
大杉栄 「征服の事実」
...これを省いてはとうてい皮相的にとどまるをまぬがれぬ...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...皮相的です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...否(いな)、見たりといひ会へりといふの言葉は、なほ皮相的、外面的にして迚(とて)もこの刹那の意識を描尽するに足らず、其は神我の融会也、合一也、其の刹那に於いて予みづからは幾(ほと)んど神の実在に融け合ひたるなり...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...あらゆる素人(しろうと)よりもいっそう皮相的に見た物の姿をかりて...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...それが陽気で眩目的(げんもくてき)であるだけに効果は大概皮相的で...
寺田寅彦 「神田を散歩して」
...今日大学の専門の学生でさえ講義ばかり当てにして自分から進んで研究しようという気風が乏しく知識が皮相的に流れやすいのは...
寺田寅彦 「研究的態度の養成」
...皮相的には全く無関係な知識の間の隔壁が破れて二つのものが一つに包括される...
寺田寅彦 「言語と道具」
...現代に隆盛を極めている各方面の通俗的な雑誌はこういう安価で軽便な皮相的な知識を汽車弁当のおかずのごとく詰め込んであるが...
寺田寅彦 「夏」
...ともかくも自分の皮相的な経験によると...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...数十種の実験を皮相的申訳的にやってしまうよりも...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...論理の問題を皮相的なものに終らせたのであった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...厳格で皮相的で正確だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...皮相的なものではないのであろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...(曙覧の理想も常にこの極処に触れしにあらず)一般に天然に対する歌人の観察は極めて皮相的にして花は「におう」と詠み...
正岡子規 「曙覧の歌」
...軽微な皮相的なものにすぎないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...皮相的ですらあろう...
三木清 「生存理由としての哲学」
...極めて浅薄な皮相的な研究法で...
夢野久作 「鼻の表現」
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