...わたしは皮切りに激勵の演説を試みました...
石川三四郎 「浪」
...出て来たのじゃないか」衆人のなかから誰かがそういい放ったのを皮切りに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...談話(はなし)の皮切りとなり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...肉屋の馬店(みせ)などが皮切りで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...また私にとっては切腹の皮切りであった「黒い眼と茶色の目」が血が滴り姿で出雲町から尾張町までのこ/\煉瓦の通を引越して行くなども異な気がします...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まだそうも言い出し兼ねている時に市川が皮切りをしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...怖い話の皮切りが出たな...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを皮切りに展開されたと言つてもよかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...攘夷祈願のための加茂(かも)行幸(三月)を皮切りに石清水(いわしみず)行幸(四月)...
服部之総 「尊攘戦略史」
...おれが先づ皮切りに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...女を知らぬ前と知った後(のち)との分界線を俗に皮切りという...
二葉亭四迷 「平凡」
...妻吉は全快後事件の発祥地たる堀江の賑江亭という寄席へ演したのを皮切りに...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...まず猿若町にいた裏木戸の達という声色屋を呼んで皮切りをやらせる...
山本笑月 「明治世相百話」
...これは別として東京では九段の招魂社が皮切り...
山本笑月 「明治世相百話」
...清花の両人が皮切りともいう...
山本笑月 「明治世相百話」
...青筋の腕章がそもそもこの須田町を皮切りにゴーストップの大骨折...
山本笑月 「明治世相百話」
...皮切りにヒョウキンな西洋人の船長が飛出して西洋手品を初める...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...事によると今度が皮切りかも知れんて……」「人間レコード……人間レコード……」「ウム」支那人風の巨漢(おおおとこ)は唖然となっている相手の顔を見下して大笑した...
夢野久作 「人間レコード」
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