...ニューヨークを皮切りに地球上の国々で長期興行の記録を作っていった...
海野十三 「恐竜島」
...談話(はなし)の皮切りとなり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そして老人も今年を皮切りにこれから年々つづけると云って...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...また私にとっては切腹の皮切りであった「黒い眼と茶色の目」が血が滴り姿で出雲町から尾張町までのこ/\煉瓦の通を引越して行くなども異な気がします...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...怖い話の皮切りが出たな...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで、最初に皮切りの、眼のすずしい、丸ぼちゃの口から、アラビヤンナイトの第一席がはじまろうとする...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを皮切りに展開されたと言ってもよかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今年の皮切りの闘牛(コリダ)が催されるので...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...女を知らぬ前と知った後(のち)との分界線を俗に皮切りという...
二葉亭四迷 「平凡」
...妻吉は全快後事件の発祥地たる堀江の賑江亭という寄席へ演したのを皮切りに...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...三斎の言葉と、杯とが皮切りで、一同から、讃歎が、雨のように雪之丞の上に降りかかって来る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...まず皮切りが大岡さんの義太夫...
山本笑月 「明治世相百話」
...催眠術公開の皮切り落語家ブラックの苦心物語眼色毛色の変った落語家英人ブラック...
山本笑月 「明治世相百話」
...……もっとも友吉おやじがその筋の手にかかったのはこの時が皮切りだったから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...阿佐ヶ谷連中の能(のう)がかりを皮切りに...
吉川英治 「江戸三国志」
...「……後のは、参議殿じゃった」「日野参議資朝卿も、捕われてか」「日野と日野、揃いも揃うて」「次には、誰が曳かれるやら」何かは知らず、これを皮切りに、果てない余波もあるのではないかと、街は底知れぬ恐怖をたたえた...
吉川英治 「私本太平記」
...家族づれの嵐山の花見を皮切りにして...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...これを皮切りとして急激に布教の仕事は進んだ...
和辻哲郎 「鎖国」
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