...出て来たのじゃないか」衆人のなかから誰かがそういい放ったのを皮切りに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...談話(はなし)の皮切りとなり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...解散真(ま)ぎわに例の饒舌家が五十法(フラン)のチップをはずんだのを皮切りにみんな真似して五十法ずつ親分へ献上して行ったくらいだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...スープを掬(すく)いながら皮切りをした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...僕は皮切りをしたのだから後は知らないと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...水泳などは鎌倉の三日を皮切りにして...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...皮切りだからどうせおかしいよ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...まだそうも言い出し兼ねている時に市川が皮切りをしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで、最初に皮切りの、眼のすずしい、丸ぼちゃの口から、アラビヤンナイトの第一席がはじまろうとする...
中里介山 「大菩薩峠」
...石井平四郎の倅を皮切りに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この位な皮切りをした方が...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...攘夷祈願のための加茂(かも)行幸(三月)を皮切りに石清水(いわしみず)行幸(四月)...
服部之総 「尊攘戦略史」
...父が皮切りに始めました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...催眠術公開の皮切り落語家ブラックの苦心物語眼色毛色の変った落語家英人ブラック...
山本笑月 「明治世相百話」
...その皮切りの第一着手であったことも...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...家族づれの嵐山の花見を皮切りにして...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...四 河内飯盛地方の開拓この事件は畿内における急激な教勢拡張の皮切りであって...
和辻哲郎 「鎖国」
...これを皮切りとして急激に布教の仕事は進んだ...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索