...肉屋の馬店(みせ)などが皮切りで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...怖い話の皮切りが出たな...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の家でやったのを皮切りに...
野村胡堂 「胡堂百話」
...これを皮切りに展開されたと言ってもよかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...攘夷祈願のための加茂(かも)行幸(三月)を皮切りに石清水(いわしみず)行幸(四月)...
服部之総 「尊攘戦略史」
...父が皮切りに始めました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...女を知らぬ前と知った後(のち)との分界線を俗に皮切りという...
二葉亭四迷 「平凡」
...円本のゾッキを扱う皮切り...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...「佐久間町が来そうなものじゃないか」と登はもう一と皮切り込んでみた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...青筋の腕章がそもそもこの須田町を皮切りにゴーストップの大骨折...
山本笑月 「明治世相百話」
...やっぱり皮切りの商売がよろしいようで...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...その皮切りの第一着手であったことも...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...事によると今度が皮切りかも知れんて……」「人間レコード……人間レコード……」「ウム」支那人風の巨漢(おおおとこ)は唖然となっている相手の顔を見下して大笑した...
夢野久作 「人間レコード」
...府立第一中學へはいる前に、家の沒落から、泣きベソを掻きながら横濱關内の商家へ丁稚にやられ、それを皮切りに、仲通りの南仲舍の少年活版工、小間物行商人、税關の倉掃除夫、港灣の埋立人夫の手傳ひ、海軍御用商人の小僧、そして十七、八歳の頃は、西戸部から保土ヶ谷の化學工場の建築場へ、煉瓦かつぎだの、水汲み仕事などに、わらぢで通つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...「……後のは、参議殿じゃった」「日野参議資朝卿も、捕われてか」「日野と日野、揃いも揃うて」「次には、誰が曳かれるやら」何かは知らず、これを皮切りに、果てない余波もあるのではないかと、街は底知れぬ恐怖をたたえた...
吉川英治 「私本太平記」
...家族づれの嵐山の花見を皮切りにして...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...これらを皮切りに今日は何だか詠めそうな気もして...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...四 河内飯盛地方の開拓この事件は畿内における急激な教勢拡張の皮切りであって...
和辻哲郎 「鎖国」
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