...「皚々(がいがい)たる白雪山川を封じ了んぬ...
有島武郎 「星座」
...白皚々たる雪を踏んで大雪原に立つ気になったりする...
石川欣一 「可愛い山」
...その雪の中を俥の上から日比谷練兵場の白皚々たる眺めに被害地の荒野を偲びつつ銀座へでて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...地には、雪皚々たり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...その間には初終駒ヶ岳の白皚々(はくがいがい)たる残雪を有している雄姿を仰いで...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...雪の原は一面に白皚々(はくがいがい)としているがその中に長々と一筋の川が流れていてそこだけ色が違っているというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...と無人の白皚々(はくがいがい)の磯に立ってひとり高笑いしてみたり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...いずこもただ白皚々(はくがいがい)の有様に候えば老生いささか狼狽仕り...
太宰治 「花吹雪」
...またロシアのある地方で牧牛が白皚々(はくがいがい)たる雪の強い光のため眼病を起すのを防ぐとて一種の眼鏡をかけさせた話がある...
寺田寅彦 「話の種」
...見渡すかぎり白(はく)皚皚(がいがい)...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...六花(りっか)紛々(ふんぷん)たる空に白皚々(はくがいがい)たる堂宇の屋根を屹立(きつりつ)せしめ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...一番先に白皚々のすばらしい屏風が青空を仕切ってるのだから...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...満月の皚々(がいがい)たる白銀の世界に...
野村胡堂 「猟色の果」
......
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...皚々(がい/\)たる雪夜(せつや)の景(けい)に異(かは)りはなけれど大通(おほどほ)りは流石(さすが)に人足(ひとあし)足(た)えず雪(ゆき)に照(て)り合(あ)ふ瓦斯燈(がすとう)の光(ひか)り皎々(かう/\)として...
樋口一葉 「別れ霜」
...白皚々たる積雪を照らして金の塊りの様な朝日が登つて来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一眸ただ白皚々(はくがいがい)たる原野へ出た...
吉川英治 「三国志」
...利根源泉の上部に至(いた)りては白雲皚々(がい/\)たり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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