...やがて軽い靴(くつ)の音が聞えてスウッと扉(ドア)を排(ひら)いて現れたのは白皙(はくせき)無髯(むぜん)の美少年であった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...白皙(はくせき)人種以外に...
大隈重信 「外交の方針」
...美女は白皙(はくせき)の肌を持った金髪碧眼の生き物であったのです...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...その肌の色の白皙(はくせき)でないのを隠そうためにしているのだが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...颯子ノ肌ハ外人ナミニ白皙ナノデ日ニ焦ケタ部分ガ紅潮ヲ呈スル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...こういういで立ちをした白皙無髯(はくせきむぜん)...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...髪の毛が赭(あか)く瞳(ひとみ)は白皙人(はくせきじん)のように鳶色(とびいろ)で...
徳田秋声 「縮図」
...彼女の明るい顔は白皙とも言えるほどに澄んでくる...
豊島与志雄 「白木蓮」
...象牙にも紛(まが)ふ白皙(はくせき)の高い額には...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...明年姚興(ようこう)果して来り女を献ず〉すなわち白兎は色皙の別嬪が来る瑞兆(しるし)で...
南方熊楠 「十二支考」
...李もまた白皙(はくせき)の美丈夫(びじょうふ)である...
森鴎外 「魚玄機」
...「古(むか)し我先人が文明を買ひし価(あたひ)は国を亡(うしな)ふ程に高直なりき」と白皙(はくせき)人種に駆使せられながら我子孫のツブヤカんことを...
山路愛山 「英雄論」
...蒼いほど澄んだ白皙(はくせき)の面を伏せ...
山本周五郎 「菊千代抄」
...明らかに白皙(はくせき)人種の血が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...髪を地に置く一弱々(よわよわ)と見える痩身白皙(そうしんはくせき)の...
吉川英治 「黒田如水」
...白皙黒鬢(はくせきこくびん)の壮士で...
吉川英治 「三国志」
...白皙痩身(はくせきそうしん)の美丈夫...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...裸にしても堂上人(どうじょうびと)らしく白皙(はくせき)の美男であるから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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