...ましてそう云う風にして皆々様のお気に召したら...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...そちら皆々様お揃(そろ)いよきお正月をお迎えなされし由およろこび申します...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それに依(よ)ればたとい先方にて懇望致され候とも其方様の思召(おぼしめし)如何(いかが)にやと存ぜられ候節も有之(これあり)格別惜しき縁談にては御座なく候ただ其許(そこもと)様始め皆々様に御足労相かけ候段何ともお気の毒様にて申訳も無之候末筆ながらくれぐれも雪子様へ宜(よろ)しく御伝言被下(くだされ)たくお願い申上げ候かしく六月十三日菅野やす蒔岡幸子様御許へこう書いてあって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...長らくおたよりも差上げませんでしたが皆々様御きげんようお暮しですか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...御許様(おんもとさま)御家内皆々様には御変りも御座いませんか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...皆々様へよろしく申上げます...
豊島与志雄 「子を奪う」
...皆々様御身体御大切に御願い致します...
豊島与志雄 「子を奪う」
...前にも後にも初めての舶来、看板でおどかし、呼込みで景気をつけ、次に中入り前に、ワザワザ時間を置いて勿体(もったい)をつけて、また改めて口上言いが出て、「さて皆々様、これよりお待兼ねの印度人槍使いの芸当……」前のに尾鰭(おひれ)をつけて長々と、槍使い一代の履歴を述べ、さんざん能書(のうがき)を並べて見物に気を持たせておいて、口上が引込むと拍子木カチカチと、東口から現れたのがその印度人であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆々様にお断わりも申し上げず引込んで駄々を捏(こ)ねまするのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...またお屋敷の皆々様にも改めて御挨拶を申し上げ...
中里介山 「大菩薩峠」
...われわれどもが打揃って参ったことを、主人に取次いで参れ、参れ」「はい……あの、皆々様、まことに済みませんでございますが、こちらの家には、主人というものはおりましねえのでございます」「ナニ、主人がない……主人のない家というものがあるものか、主人のない家というのは、首のない胴体と同じことだ」「ところが、主人というものが、この屋敷にはいねえんでございますから、お取次を申すこともできなかんべエ」と与八が言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時居られました方々にも皆々様之を拝見なされ...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...皆々様お変りもございませんか...
村山籌子 「お猫さん」
...皆々様の「春の悦び」を祈りて...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...「さようなれば皆々様...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...世間一統皆々様の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...万治元戊戌年(つちのえいぬのとし)十二月二日興津弥五右衛門華押(かおう)皆々様この擬書(ぎしょ)は翁草(おきなぐさ)に拠って作ったのであるが...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...神様からも人間からも救われ得ぬ哀しき二人よりお父様お母様皆々様◇第二の瓶の内容ああ...
夢野久作 「瓶詰地獄」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??