...良(よ)い品物(しなもの)は皆(みな)特別(とくべつ)に織(お)らせたもので...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...皆は火星人の大群を前にひかえている危険をさえ忘れて...
海野十三 「火星探険」
...その子供等(こどもら)などは皆(みな)患者(かんじゃ)の病室(びょうしつ)に一所(しょ)に起臥(きが)して...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...そこに集つた人達は皆な不思議な思ひに打たれた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...皆な随喜の涙を流した...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...一八九八年の初めにインドのプーナー(Poonah)で皆既日蝕(かいきにっしょく)が見られるというので思い立って十月末にコロンボ行の船に乗って出掛けた...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...「その代わり皆さん...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ではさようなら、皆の衆、さようなら、大事な愛(いと)しい皆の衆!」彼は皆の者を祝福して、一同に丁寧に会釈した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それを皆は会堂の歌唱の間(ま)で格子(こうし)越しに見ることを許されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...皆んな言つてしまひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...麻雀クラブへ、やり乍ら、ハヤシライス一、ちらし一、しるこ一、ざうに一、皆おどろく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...日曜なので皆来るのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...生真面目なことを云はなければならないときとなると稍ともすれば口に吃音の生じる癖のあることは皆に知られてゐるから――さうだ! といふ程の逃げ腰で...
牧野信一 「歌へる日まで」
...そして自分とが皆な有頂天になつて笑ひさんざめいたらさぞさぞ面白いことだらう――彼はそんなことを考へた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...土地の制度を調べた人なら皆知っている...
柳田國男 「和州地名談」
...それも悉皆(すっかり)出来(でき)あがったので...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そこで仲間を語らい、宝蔵院の悪口をいいふらし、落首など貼りちらして、それを皆、宮本の所為(しょい)だと、いちいち、こっちへ告げ口に来たものだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...在家は孝経(こうきょう)等の説を守つて、生につかへ死につかふること、世人皆知れり、出家は恩をすてゝ無為に入る故に、恩を報ずること一人に限らず」というごときそれである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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