...すべては皆(みな)真理の啓発を期図(きと)したものに外ならぬ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...『さあさあ皆(みんな)帰れ帰れ...
石川啄木 「道」
...儕輩の詩人皆多少憂愁の思想を具へたれど...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...皆さんが気持ちを悪くなすって怒るのも無理はございませんの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...されば載(のす)るものによりて大小品々あれども作りやうは皆同じやうなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...篠原一門の者が樽の滝の傍へ往くと急に四辺(あたり)に霧がかかって方角が判らなくなり皆その中へ落ちて死んだ...
田中貢太郎 「蛇怨」
...『夫婦なか』『小山老人』『病院の窓』皆な好かつた...
田山録弥 「雨の日に」
...皆の顔合せをしようと仰言るなら...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...中流民にとっては、すべて皆、謀叛(むほん)であり、単純なる反逆であり、主人に対する番犬の反抗であり、鎖と檻(おり)とをもって罰すべき咬(か)みつかんとの試みであり、吠(ほ)え声であり、叫び声である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...岸は皆削りたつた大きな巖である...
長塚節 「鉛筆日抄」
...皆は吃驚(びっくり)して...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...私は悉皆(しツかい)世上の事に疎しな...
樋口一葉 「うつせみ」
...「さあ/\皆さん...
ゲオルヒ・ヒルシユフエルド Georg Hirschfeld 森林太郎訳 「防火栓」
...第二に皆目見当がつかん...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...何がしに逢ひなば此話言づて給へなど云ふに舟に乗りたるもの皆顔を青くして身ぶるひしけり...
正岡子規 「かけはしの記」
...皆の人によくのみこませようとするのでしょうが...
宮本百合子 「回覧板への注文」
...金吾 八つが嶽でやすか? 今からじゃ、だけんど、皆さんの足じゃ、どうでやしょうか!敏行 なあに、たかが一里たらずだろう、平気さあ...
三好十郎 「樹氷」
...皆空腹を抱えながら日の暮れ方まで歩き続けた...
夢野久作 「近世快人伝」
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