...この言の意味は頗(すこぶ)る的確になるのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...自分で自分の顔の表情を鏡を見なくても常に的確に感知できると誇称している友人...
太宰治 「女類」
...これが的確に国の力をあらわしているのですからね...
太宰治 「惜別」
...その時が今から的確に予報できればどこかでネオンガスの買い占めが起こるかもしれない...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...靈界がかくも的確にわかれば...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...もっと的確に着目されねばならぬというのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...的確にこの場で胴巻が紛失したのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...的確に通過したか否かを...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...的確にいへば詩歌(唯詩歌のみ...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...一八八八年二月にこのベルチョナアジュ法は初めて的確に個人識別法として採用され...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...しかも的確に急所を覘(ねら)った突は...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...そいつが事件後丸一年目に或る芸妓(げいしゃ)のヒドイ近眼のお蔭で的確に足が付いた...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...……そうして最尖端式脳髄学のトップのトップを切った大博士となって、アラユル脳髄関係の不可思議現象を、一挙にアンポンタン・ポカン化し得ると同時に、この人類文化の死命を掌握する大怪魔『脳髄』の正体をここまで、的確に探偵し、曝露して来た吾輩……かくいうアンポンタン・ポカンの名脳髄振りに、今一度シャッポを脱がずにはいられなくなるであろう……と……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...反対にますます自分の幸福を的確に感じとった...
横光利一 「旅愁」
...自然の關係を理智的に的確に立證した不朽の名著である...
吉江喬松 「山岳美觀」
...その営中に斬り入るまでは義元の居どころは的確に知れなかったのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...――的確にいえば...
吉川英治 「私本太平記」
...次の悲鳴がしたら声の方角も的確に知れよう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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