...一人の友と百草園(もぐさゑん)に遊び...
大町桂月 「多摩川冒險記」
...天地の運行に従って百草は下萌(したもえ)をし...
高浜虚子 「俳句への道」
...自分の家の裏庭は百草園と呼ばれて...
太宰治 「惜別」
...百草園田の畔(くろ)に赭(あか)い百合(ゆり)めいた萱草(かんぞう)の花が咲く頃の事...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...百草園は府中(ふちゅう)から遠くないと聞いて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...長堤(ちょうてい)を築いた様に川と共に南東走する低い連山の中の唯有る小山を攀(よ)じて百草園に来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...見た目の美しい百草の中には...
中里介山 「大菩薩峠」
...由来木曾の名産とうたわれている「お百草」の原料漁りなのだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そのお玉が、近頃わけても疑惧(ぎぐ)を感ずるやうになつたのは、誰とも知らず、百草園に對して、ひどい惡戯をするものがあり、その上お玉自身も、思ひ及ばぬ危險にさらされることが多く、その都度(つど)、無事には助かりましたが、女心を脅(おびや)かした疑惑の雲が、悉(こと/″\)く晴れたわけでは無く、恐怖は後から/\と、應接に遑(いとま)もなく襲ひかゝるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此百草園を捨てゝ身を隱します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二階の一と間――百草園全部を見渡す...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百草園の家は大きく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人は板橋の百草園に着きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの山案内(ギイド)は明日(あす)の夜明けに、そこへ迎いに来ることになってるんだから」「へい、かしこまりました」と、コン吉が次の間へ入ってみると、さながら大観工場の棚ざらえのごとく、フライ・パン、大薬鑵(やかん)、肉ひき機械、珈琲(コーヒー)沸し、テンピ、くるみ割り、レモン汁絞器(しぼり)、三鞭酒(シャンペンシュ)、ケチャップ・ソース、上靴、小蒲団(クッサン)、ピジャマ、洗面器、マニキュア・セット、コロン水、足煖炉、日章旗、蓄音機、マンドリン、熊の胆(い)、お百草、パントポン、アドソルピン、腸詰め、卓上電気、その他いろいろ……という工合に、机の上と下に参差落雑しているので、さすがのコン吉もあきれ果て、「つかぬことをうかがうようですが、このマンドリン、ってのは一体何の代用に使うのですかね」とたずねると、タヌは口をとがらして、「馬鹿ね(高い山から)の伴奏を弾くんじゃありませんか」といった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...繁枝庇百草...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お百草の金看板と...
吉川英治 「江戸三国志」
...お百草を薬にして卸(おろ)している問屋がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...木曾奈良井宿(じゅく)の百草問屋で大蔵というものを召捕れという命が飛んでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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