...山雀(やまがら)...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...さうだつか……そやつたら貴方(あんた)のは商人道や……」延若は山雀(やまがら)のやうな声を立てて笑つた...
薄田泣菫 「茶話」
...「山雀(やまがら)によく似てゐるな...
薄田泣菫 「山雀」
...山雀かい、お前たちは」巣の中の小鳥は、それを聞くと、一斉に頭をもちあげて、ちいちいと鳴きました...
薄田泣菫 「山雀」
...頬白だつたら山雀のやうにこつちの思ひ通りに藝を仕込むわけにはゆきませんからね」といつてゐます...
薄田泣菫 「山雀」
...「山雀の巣だよ」「それを捕つてかへらうといふのかい」「さうだよ」「ならぬ...
薄田泣菫 「山雀」
...山雀(やまがら)のやうに止(と)め度(ど)もなく囀(さへづ)り...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...山雀(やまがら)のように止(と)め度(ど)もなく囀(さえず)り...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...くちばしで鉦(かね)をたたく山雀(やまがら)だとか...
塚原健二郎 「海からきた卵」
...ときには山雀の形をして」「山雀を御覧になって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...肌(はだへ)に寒しとてや山雀いといと切(せち)なる振(ふり)に鳴(な)くもなにかは我は山住み今(こ)の日笑顏(ゑがほ)の乳母(うば)を見て知んぬ平和の愛着目を病むも老いたるも人たるも鳥たるも(さはいへ)さびしからまし日は照るにとこしなへ籠を抱いて夜すがら鳥と愁へぬ...
萩原朔太郎 「秋の日」
...まぶしいほどの新緑の庭で山雀(やまがら)が啼きかわしたり...
堀辰雄 「卜居」
...山雀(やまがら)の曲芸やダークのあやつりが客を呼んでゐた奥山花屋敷の古風な木づくりの門(もん)...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...松島亀之助の山雀(やまがら)の曲芸...
正岡容 「小説 圓朝」
...山雀(やまがら)の芸当やら...
眞山青果 「茗荷畠」
...せっかく捕(と)った山雀(やまがら)に逃げられたように思いました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...それによく似た五十雀(ごじゅうから)・山雀(やまがら)・小雀(こがら)...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...雨の様な落葉の音の中に混つて頻りに山雀の啼くのが聞える...
若山牧水 「木枯紀行」
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