...自分の飼い犬が見えなくなって百方手を尽してさがしていた処...
戸坂潤 「社会時評」
...百方手をつくして逃げっているとしか見えないのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼は重幣を晋に遣(つか)い、百方手を尽して、巫臣の仕官の途を塞ごうとしたが、空しかった...
中島敦 「妖氛録」
...二人の間に就いては百方策が盡きた...
長塚節 「芋掘り」
...百方手を尽して海を捜索しましたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...親分」岩松は百方弁解しましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その時は、百方、謝罪して、損害を弁償することで勘弁してもらったのだった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...百方周旋(しゅうせん)するのみならず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...あるいは百方言(げん)を尽して...
福田英子 「妾の半生涯」
...百方工夫して基本金を積み存立を得たるも...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...当局はかくまで百方に大害ある合祀を奨励して...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...わたくしは百方捜索して京水の後裔を識らむとした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...百方なだめすかして連れて行こうとするが...
柳田国男 「故郷七十年」
...百方手を尽して応戦していたが...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...先生以て如何となすか?」「彼の糧地はどこか突きとめてありますか」「百方...
吉川英治 「三国志」
...百方防備を命じながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...百方手をつくしていたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...警察から私立探偵まで頼んで百方行方を探し廻ったのであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索