...大王のほとんど全会戦を批難したナポレオンさえ百世の模範なりとして極力賞讃したのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...文章の利は百世の後に伝わり...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...眞に百世稀に出づる天才の面影は此作に最もよく現はれてをる』と激賞した...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...人に与えて酒を飲ましめば五百世までも手無からん...
中里介山 「大菩薩峠」
...見わけのつかぬところに余韻(よいん)が縹緲(ひょうびょう)と存するから含蓄(がんちく)の趣(おもむき)を百世(ひゃくせい)の後(のち)に伝うるのであろう...
夏目漱石 「草枕」
...見たところはまあ一流のドモァゼルだよ」日本人の力ではこれからさき百世紀かかってもぬけだすあてのない武断派(ミリタント)のシッコクから...
久生十蘭 「だいこん」
...その因縁で五百世中常に乞食となるがその改過と誓願に由って今我に遭うて羅漢となった...
南方熊楠 「十二支考」
...吾人たとひ現時に於て骨を溝中に暴(さら)すとも百世の後...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...翁百世の後、翁の像を仰いで襟を正す人在りや無しや...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...之を百世に保存するはずもなし...
吉川英治 「折々の記」
...のみならず、百世の後まで、悪名を泗水に流すにきまっている...
吉川英治 「三国志」
...――さもなければ、百世末代、愚鈍の名をのこすとも、斬り死にして、今日を最期といたすのみでござる」「心得ました...
吉川英治 「三国志」
...彼の陣前に国土をささげ恥を百世にのこすも是非なしと断じるなどは...
吉川英治 「三国志」
...またあなた様におかれても当年の大志は明らかに百世万民のために赫々(かっかく)と燃えるような意気を確かにお持ちでした...
吉川英治 「三国志」
...もし汝らをゆるさば百世の武門を廃(すた)らし...
吉川英治 「三国志」
...百世の汚名を残さんよりは...
吉川英治 「新書太閤記」
...なお百世の後の代までも...
吉川英治 「新書太閤記」
...その一点を疑わるるは百世までの心外である...
吉川英治 「新書太閤記」
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