...唯(ただ)人の頭も、顔も、黒く塗りて、肩より胸、背、下腹のあたりまで、墨もていやが上に濃く塗りこくり、赤褌襠(あかふどし)着けたる臀(いしき)、脛(はぎ)、足、踵(かかと)、これをば朱を以て真赤に色染めたるおなじ扮装(いでたち)の壮佼(わかもの)たち、幾百人か...
泉鏡花 「凱旋祭」
...毎日三百人分の昼食と夕食とを供えて...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「共産食堂」
...その後、私は現在まで、おそらく何百回、何千回となく、ひや酒を飲んだが、しかし、あんなにひどいめに逢った事が無かった...
太宰治 「酒の追憶」
...三年の月日が三百年の現実に還り...
豊島与志雄 「竜宮」
...まだほとんど百年の上にはなるまい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...はしたない」廊下から「百城様」と...
直木三十五 「南国太平記」
...何処(どこ)か近くの家で百萬遍(ひやくまんべん)の念仏(ねんぶつ)を称(とな)へ始める声が...
永井荷風 「すみだ川」
...三百兩の金を返す工面もつきません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近所のお百姓の手伝いをするより仕方がありません...
林芙美子 「お父さん」
...数千百年の古(いにしえ)より和漢の学者先生が...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...蜘蛛は蜘蛛暦(くもれき)三千八百年の五月に没(な)くなり銀色のなめくじがその次の年...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...ここに簡単に百合子と書かれている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...翌年一月十五日にも大地震があり東京でも全壊半壊合わせて百戸という被害があったが...
武者金吉 「地震なまず」
...その百十二蘭軒の二子榛軒柏軒は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...支那の班田は猶太の七年還主制に先だつこと五百年以上(基督前十二世紀以上)である...
森鴎外 「古い手帳から」
...まず二百人とか云ってました」「どういう人間が云っていた」「荷駄といっしょに来た男です」万三郎は用心しながら云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...じゃ確かに、小稲のここには、黒子(ほくろ)があるんで」「それが、淫婦(いんぷ)の相(そう)だと、誰かがいったことがある」「ちッ、畜生ッ!」百は、膝を埋めている鋳物槌(いものづち)のかますを、八方へと、蹴とばして、おどり立ちながら、「――お嬢さん、お師匠様によろしく」「あっ、おまえ、そんな怖い顔をして、急にどこへ」「お情けに甘えて、百は、逃げますぜ...
吉川英治 「野槌の百」
...ただその一つの被害が二百万の市民から飲料水を奪うのを見て我々は驚いたのである...
和辻哲郎 「地異印象記」
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