...鳥籠及び白絹の小袋...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...棺のなかには白絹(しらきぬ)で叮嚀に巻かれた屍体が横(よこた)はつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...白絹の陣羽織に白金物(しらがなもの)打った鎧(よろい)を着て...
中里介山 「大菩薩峠」
...白絹(しらぎぬ)の窓掛(まどかけ)が下がっていて...
夏目漱石 「永日小品」
...サツと壇の白絹に血が流れた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...みずみずしい白絹におおわれ...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...白絹のように白い月の光には...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...ビビイは白絹の足をペダルにのせる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...白絹を黒塗のわくに張ったもので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三方の大障子は花櫚(かりん)の亀甲組白絹張りで...
山本笑月 「明治世相百話」
...その蔭に仄見えている白絹らしい掛布団から...
夢野久作 「白菊」
...白絹をもって包んだ横笛ぐらいな長さのものがおいてある...
吉川英治 「江戸三国志」
...白絹にくるんだままの短刀を...
吉川英治 「江戸三国志」
...白絹の小袖袴もあとかたなく...
吉川英治 「私本太平記」
...身装(みなり)は黒紗(くろしゃ)の袍衣(うわぎ)に白絹の帯を横結びに垂れ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...白絹でつつんで、さらに、帙(ちつ)で抱いた愛らしい一帖(いちじょう)の経本(きょうほん)がはいっていた...
吉川英治 「親鸞」
...白絹の上にのっていた根来椀(ねごろわん)の朱ザビと線が...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...白絹(しらぎぬ)の小蒲団に枕をのせ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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