...端唄(はうた)本が二三冊ひろげられて頸に鈴をさげた小さな白猫がその側に香箱(こうばこ)をつくっている...
芥川龍之介 「老年」
...私の家の外塀を乗り越えて、三毛猫、白猫、黒猫、実にいろいろ近所の猫たちが入れかわり立ちかわりやって来ては、そのまま黙って通り過ぎてゆくものもあり、朝や午後からの陽あたりのいい時間には手すり廊下の一個所で、まことに心持ちよげに一刻の睡をむさぼってゆく...
上村松園 「画室談義」
...それが元は白猫だったことに気づいた...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...(三)そうだとすれば宅の白猫DはそのB=C猫の血族か...
寺田寅彦 「ある探偵事件」
...宅の白猫の顏に少し似てゐるが...
寺田寅彦 「伊香保」
...すこぶる好々爺(こうこうや)な白猫がやって来る...
寺田寅彦 「柿の種」
...金の目銀の目の白猫のチロです...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...白猫のチロと遊びながら...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...肩に乗っかってる白猫と両者をよくよく眺めると...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...白猫が今、私の家には三匹いる...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...さういへば今は白猫がゐなくなつてゐる...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...今度は白猫が一匹いる...
中島敦 「光と風と夢」
...やがて、白猫の周りに、灰色、三毛、黒、と、あらゆる毛色の猫共が、幻のように音も無く、鳴声一つ立てずに忍び寄って来た...
中島敦 「光と風と夢」
...その頃家に居た大きい白猫のことをよく祖母が可愛がっていて...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...白猫に関しては、誰もが皆子守語りに覚えてしまう有名な話がある...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
...白猫のことを残らず知っていたからです...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
...白猫は、猫が鳥を狙う時のように四枚の小さなガラス板を見上げていたのです...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
...この白猫には悪意のようなものがあるようなのです...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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