...白沙青松(はくしゃせいしょう)のところもあれば断崖(だんがい)絶壁のところもあり...
高浜虚子 「俳句への道」
...白沙を敷いた広い庭には高野槇(こうやまき)があり...
田中貢太郎 「春心」
...広巳の眼は白沙(しらすな)を敷いた地べたへ往った...
田中貢太郎 「春心」
...五日の月はほんのりと庭の白沙(はくさ)を照らして...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...白沙青松のごとき...
近松秋江 「黒髪」
......
中里介山 「大菩薩峠」
...法然院ひやゝけく庭にもりたる白沙の松の落葉に秋雨ぞ降る竹村は草も茗荷も黄葉してあかるき雨に鵯ぞ鳴くなる白河村女郎花つかねて浸てし白河の水さびしらに降る秋の雨一乘寺村秋雨のしく/\そゝぐ竹垣にほうけて白きたらの木の花詩仙堂落葉せるさくらがもとにい添ひたつ木槿の花の白き秋雨唐鶸(からひは)の雨をさびしみ鳴く庭に十もとに足らぬ黍垂れにけり下鴨に詣づ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...其方の寳の潔白沙汰は今の世の石瓦...
一葉 「暗夜」
...天草の白鶴浜の黄昏の白沙が持つ初秋の熱これは何といつても天草であること...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...川上には高山巍々として雲を出没すれども川下を見渡せば藍より青き流れ一すぢ白沙に映じて渚の草木涼しげに生ひ茂りけり...
正岡子規 「かけはしの記」
...犬山城の下を過ぐれば両岸遠く離れて白沙涯なく帆々相追ふて廻灘を下るを見るのみ...
正岡子規 「かけはしの記」
...清楚なる者は白沙浅水...
正岡子規 「四百年後の東京」
...その背後の勢力を考えるとこの白沙漠に於ける戦闘はスペインの内乱の如き性質を持つものであると言っている...
宮本百合子 「イタリー芸術に在る一つの問題」
...時復談レ兵書二白沙一...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...亡き関雪画伯邸白沙村荘の筋向ふ...
吉井勇 「老境なるかな」
...どこも白沙青松(はくさせいしょう)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...白沙塢(はくさう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...白沙塢(はくさう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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