...白刃(しらは)ばかりが...
泉鏡花 「印度更紗」
...首(こうべ)を以(もっ)て白刃に臨めば...
高神覚昇 「般若心経講義」
...お君は白刃の中を頓着する余裕がありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...色を作(な)した太子疾が白刃を提げた五人の壯士を從へて父の居間へ闖入する...
中島敦 「盈虚」
...二三十本かけ並べた白刃(しらは)の前には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「無礼者ッ」横合から白刃が飛んで来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堪忍して」わななく二つの掌(たなごころ)が白刃を潜って執抛(しつこ)く附き纏(まと)うには...
野村胡堂 「百唇の譜」
...……軍鶏籠(とうまるかご)の胴中へ白刃を一本さしこんでおいて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...真昼の光にきらりきらりと白刃の描く虹が見えたから...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...一瞬、どっと、白刃の波が、敵の中へ、捨身に入ってゆくときの相(すがた)は...
吉川英治 「上杉謙信」
...ただ殺そうとして殺し得ない愛憎の白刃(しらは)が...
吉川英治 「江戸三国志」
...ゆうべの白刃(しらは)を思いうかべて...
吉川英治 「江戸三国志」
...目の前へさッと落ちた白刃を見るや否...
吉川英治 「剣難女難」
...十数名の白刃の中に悄然とかこまれていた...
吉川英治 「私本太平記」
...「…………」そして遠くに放ッてある懐剣の白刃を拾い...
吉川英治 「私本太平記」
...白刃の三つに毒を仰飲(あお)ったように狂っているのであった...
吉川英治 「親鸞」
...斬ッて曳いた一角の白刃(しらは)と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...白刃(しらは)を渡す宣言とは思えぬほど...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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