...三その夜、白々明けまで、お通はひとり寝床の中で泣いていた...
犬田卯 「錦紗」
...白々しい口がきけるものだ...
太宰治 「新ハムレット」
...たゞ障子の紙の色を白々と際立たせているに過ぎない...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...老母は夜の白々あけにそこへ毎日毎日孫の平癒(へいゆ)を祈りに行った...
徳田秋声 「黴」
...白々と浮出していながら...
豊島与志雄 「阿亀」
...明々白々のことになつて...
中原中也 「心理的と個性的」
...」といって出ていってしまった白々(しらじら)しい寂寞(せきばく)!彼女はこんなことをいったことがある...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...明々白々なのは全部シルバデール公爵の手書きということだ」「そうですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...第五十四章 明々白々馬車が走り去り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...急に彼女の白々しさが醜くゝなつて...
牧野信一 「毒気」
...決して当り前の口を利いたこともない白々しさで...
牧野信一 「剥製」
...白々と雪が積って凍りついたまま野も山も深く眠っている...
水野葉舟 「遠野へ」
...それにも拘らず何ぜあれほど白々しく先手を打つて出て来たか...
横光利一 「マルクスの審判」
...閨も白々としてくるうちに何のご屈託もないかのような寝息に入った帝のお寝顔を見ながら...
吉川英治 「私本太平記」
...白々しい吠(ほ)え塞(ふさ)ぎに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その武蔵がおりませぬことには」「白々(しらじら)しい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いずれも檜皮葺の白々としたもので...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...ことに谷向うの傾斜畑の畔に西日を受けて白々と咲き並んでいるのが何れも今日の日和に似つかわしく眺められた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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