...「高き地(ところ)に登りて西の方を見れば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...翌十七日の七時に野営地を出発して白沢登りを継続した...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...疲れ切った足を引き摺(ず)って、ぼんやりと私は、そのつづら折りの山道を登っていましたが、登り詰めると、今度は山の背を大分行ったところで……こんもり繁った大きな木の下あたりで、もう一つ、右手の山をめぐる小径(こみち)に分れているらしい様子です...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...坂路(さかみち)の登りぐちへ往って...
田中貢太郎 「赤い花」
...爪先登りに峠道を登って参ります...
田中英光 「箱根の山」
...美(い)い女が飛び下りた」登りあぐねていた折助が...
中里介山 「大菩薩峠」
...この難渋な峠を登りつめたものとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵先生に引添うて登りにかかりましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...山登りはから駄目だね」と宗近君は例の桜の杖(つえ)で...
夏目漱石 「虞美人草」
...一気に辻堂の方へ登ります...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...一階一階と薄暗くなりかけた階段を登り...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...踊り舞臺の足場に登り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黙れッ」「ヘエヘエ」「それほど大事な山登りなら...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...昭和九年二月著者我が心また新しく泣かんとす冬日暮れぬ思ひ起せや岩に牡蠣漂泊者の歌日は斷崖の上に登り憂ひは陸橋の下を低く歩めり...
萩原朔太郎 「氷島」
...よき物少なければ次第に谷奥深く登りたり...
柳田国男 「遠野物語」
...手袋をはめて氷河の斜面を登り始めた...
横光利一 「旅愁」
...その険峻な峰を登り詰めると...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...手初めに、同行数名と、叡山へ登り、将門と純友みたいに、洛中の屋根や山川を俯瞰(ふかん)してみた...
吉川英治 「随筆 新平家」
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